東色ピグメント、スキンケア要素を取り入れた提案強化~欧州のトレンドを意識した原料も紹介

週刊粧業 2025年5月12日号 15ページ

東色ピグメント、スキンケア要素を取り入れた提案強化~欧州のトレンドを意識した原料も紹介

 東色ピグメントは、「東色Care Makeup(様々なケアを創っていく)」を製品開発のコンセプトとして掲げ、東色Care Makeupを具現化した「Care Cosmetics」の開発に注力している。

 「東色Care Makeup」とは、化粧品の本質である「Care」を追求したもので、広義のCareを含めた新たな概念となっている。「Basic Care」「Partial Care」「Special Care」の3種類に分類しており、既存の製品カテゴリーにとらわれることなく、それぞれに独自の価値を持たせている。

 同社では、「少しでもゴールに近いところから新しいパフォーマンスを提供したい」という想いから生まれた独自のマーケティングシステム「東色PRIZM」も活用している。東色Care Makeupを掛け合わせることで、製品開発プロセスの効率化を実現し、顧客のニーズに迅速に対応する。

 CITE JAPAN 2025では、「Care Cosmetics」の製品コンセプトのもと、メークアップやスキンケアといった従来の垣根を壊し、「ユーザーの求めるCareの実現」という新たなカテゴリーを提案する。

 ブースでは、東色Care Makeupの概念に基づき、各製品を「Basic Care」「Partial Care」「Special Care」に分けて展示する。これまではメークアップ製品を中心に展示してきたが、今回はスキンケア製品やスキンケア要素を取り入れたベースメーク製品も展示するという。

 「時代の変化とともに、人々の価値観の多様化が急速に進んでいる。当社の主力アイテムであるメークアップやスキンケア製品も、時代に合わせて変化していく必要がある。その対応として、新たな機能を付加した製品の提案だけでなく、企画提案から製品化までのプロセス、さらにその先のユーザー、環境や未来といった、より広義な意味でのケアを含めた提案が重要になってきていると感じている」(同社)

 技術発表では、「球状セルロースは球状ポリウレタンの代替物足り得るや?」というテーマで、マイクロプラスチックビーズフリー原料の特長と課題について、球状ポリウレタンと比較しながら紹介していく。

 同社は球状ポリウレタン原料を得意分野としているが、近年、ヨーロッパではマイクロプラスチックビーズが規制原料となっている。代替品として真珠形状球状セルロース「GE-800」を提案しているが、物価上昇が続く状況下で天然原料であるセルロースは、さらなるコストアップが大きな課題になっているという。そこで、球状セルロースに微細な炭酸カルシウムを複合させて球状粒子化した複合粉体「CC-880」を提案する。

 こちらも天然由来成分で作られており、油分を吸収・吸着することでさらさら感の持続やソフトマットな仕上がり、球状化したことによる滑り性の向上が期待できる。

 「球状ポリウレタンと比較すると『CC-880』はまだ課題点はあるものの高い機能性を有している。ヨーロッパの規制にも対応している原料として、マイクロプラスチックビーズフリー原料の提案に注力していく」(同社)

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