コスメディ製薬、既成概念を覆す技術革新、新市場を創出

週刊粧業 2025年6月16日号 7ページ

コスメディ製薬、既成概念を覆す技術革新、新市場を創出

 コスメディ製薬は、美容成分「タウリン」を針状に結晶化させて高分子成分を内包する溶解型マイクロニードル「タウリン結晶マイクロニードル」の技術を用いて、新たな塗るニードルコスメ市場を創造していく。

 これまで溶解型マイクロニードルは、パッチ型の「貼る」タイプでの提案がほとんどだった。「タウリン結晶マイクロニードル」は、約30秒でニードルが溶けて内包した美容成分を肌に届ける。そのため、即効性も高い。溶解型マイクロニードルを使った塗るタイプの提案が可能となる。

 権英淑(ケン・エイシュク)社長は「貼るタイプは目もと用など部分ケアが中心だったが、塗るタイプの開発で、全顔用や身体用の提案も可能になった」と述べ、溶解型ニードルコスメによる全身トータルケアの広がりに期待感を膨らませる。

 塗るニードルコスメでは後発になるが、自社ブランドの薬用ニードルスキンケアシリーズ「京薬粧」は、溶解型の「痛くない、溶けるニードルコスメ」の特徴を打ち出して、国内だけでなく、海外市場も開拓していく考えだ。

 塗るニードルコスメは、高い効果実感が得られることから、ニードル特有の痛みが美容効果と関係があるかのような誤認を招いたことで話題を集めた時期もある。

 市場成長ととに、正しい理解が広がり、「毎日使うものだからこそ、痛くなくても高い効果を実感できるニードルコスメの需要が高まってくると思う」と権社長は述べ、「『ニードルコスメは痛い』という既成概念を変え、新たなニードルコスメの魅力を伝えていきたい」と話す。

 また、パイオニアであるパッチ型のマイクロニードルでは、針の形状や長さ、密度などを自由にカスタマイズできる化粧品用マイクロニードルの開発に成功している。直近では、新たにヒアルロン酸と3重らせんコラーゲンを共存させたマイクロニードル製剤の開発に成功し、パッチ型ニードルの選択肢を広げた。

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