アルビオン沖縄研究所、初となるオリジナル化粧品原料を開発

カンタンに言うと

  • 8月17日リニューアル発売の新生「フラルネ」乳液に配合
アルビオン沖縄研究所、初となるオリジナル化粧品原料を開発

 アルビオンは、沖縄県宮古島市の企業と協業し、アルビオン沖縄研究所の研究成果として原料開発に成功して、沖縄研究所初のオリジナル成分として8月17日にリニューアル発売される新生「フラルネ」の乳液へ配合することとなった。

 アルビオン沖縄研究所は、2021年4月に開設以来、沖縄の植物や海洋資源に着目した化粧品原料の開発を目指し、取り組みを進めてきたが、開設から4年を経て今回、宮古島産のハートリーフ(マデイラカズラ)の葉から抽出したハートリーフエキス(マデイラカズラ葉エキス)の開発に成功した。

 マデイラカズラは、中国から長寿の薬草として伝わり、雲南百薬(うんなんひゃくやく)とも呼ばれ、葉酸、ミネラル、ビタミンA、マグネシウムなど栄養価が大変高く、健康野菜として知られている。

 特に宮古島産のマデイラカズラは琉球石灰岩(サンゴや貝殻が堆積してできた岩石)由来のミネラル豊富な土壌で育ち、栄養価が高く、強い日差しのもとで育つことで、抗酸化物質が豊富に含まれている。

 原料の調達については、地元の企業に委託している。ハートリーフは「農事組合法人まるごと宮古島」によって有機JASの畑で育てられ、1枚ずつ丁寧に手摘みで収穫される。採れたての葉は、フレッシュな状態で「しろう農園」の加工場に運ばれエキス化される。


 「地元ならでは強みを活かすべく、ハートリーフを沖縄研究所の原料実用化第1弾として取り組んだ。無農薬栽培とトレーサビリティが確保された安心・安全な原料であることに加え、年間で4回も収穫することができ、常に鮮度の高い状態で安定した品質の原料の供給を受けられることがハートリーフの大きな特徴だ。現地企業と協力しながら新鮮なエキスの製造を実現するとともに、機能性成分を壊すことなく得ることができるよう、数多くの抽出条件の検討を行い、成分を最大化する製法を確立した。これを皮切りに、沖縄研究所由来の原料の開発を加速していくとともに、宮古島における化粧品用植物の産業化にも貢献していきたい」(研究部 沖縄研究所 中野和真氏)

 アルビオンでは、沖縄研究所のほか、東日本橋研究所(東京都)、白神研究所(秋田県)、スリランカ伝統植物研究所(スリランカ)、横浜研究室(神奈川県)に研究施設を設けている。今後も各研究拠点の強みを活かした研究開発を進め、新たな美容価値の提供に努めていく。

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