花王鹿島工場、生物多様性に配慮した取り組みで第三者認証(ABINC「いきもの共生事業所®」)を取得

2015年3月20日 15時00分

花王株式会社(社長・澤田道隆)鹿島工場は、このたび、生物多様性に配慮した工場として、一般社団法人 いきもの共生事業推進協議会(ABINC)*1 の「いきもの共生事業所®認証」を取得しました。工場向け認証としては、今回がはじめてとなります。

ABINC認証は、一般社団法人 企業と生物多様性イニシアチブ(JBIB)*2 が開発した「いきもの共生事業所®推進ガイドライン」に基づき、生物多様性に配慮した緑地づくりや管理・利用などの取り組みを第三者評価・認証する、2014年から始まった新しい認証制度です。

緑に囲まれた花王鹿島工場

鹿島工場が1980年(昭和55年)の操業開始時に、茨城県および地元自治体(現在は鹿嶋市、神栖市)と締結した鹿島地域公害防止協定のなかに、工場に植樹する樹木の選定にあたっては鹿島地域に生息している樹種を主にすること、という取り決めがあります。鹿島地域にはもともと、タブノキ、サカキ、モチノキ、ケヤキ、コナラ、コブシなどが植生していました。鹿島工場では、これらの樹種を植樹するとともに、高木層、中木層、低木層と連続した多様な樹木を組み合わせ、50年後を考慮した当時の計画通りに緑地を維持しています。

また、鹿島工場には“社員の森”と呼ばれる社員の憩いの森があります。操業当初からの取り組みとして、工場に在籍した従業員すべてが鹿島工場で仕事をした証しとして、自分の好きな木を植え、現在の形となっています。建設当時は工場内に緑が全くない状態でしたが、緑化計画として、鹿島工場を花王グループ内で一番美しい環境施設に高めたい、そして、緑と花に囲まれて安らぎのある場所としたい、との初代工場長の思いから、この“社員の森”が誕生しました。

今回の認証取得は、先人がつくり上げた地域に根ざした植生主体の緑地保全計画(在籍した従業員全員で40年余り引き継いできた結果、今日の緑地が完成)や、近年新たに開始した、周辺生態系との調和や場内の生物モニタリングなどの生物多様性に配慮した取り組みが評価されたものです。

花王は、「生物多様性保全の基本方針」(2011年4月1日策定)に基づき、今後も地域の生物多様性に配慮した工場の取り組みを進めてまいります。


*1 ABINC(Association for Business Innovation in harmony with Nature and Community)一般社団法人 いきもの共生事業推進協議会
いきものと人が共生できるしくみを「創造」し、科学的・技術的に「検証」し、「事業化」を推進することを目的とする団体。
http://www.abinc.or.jp/

*2 JBIB(Japan Business Initiative for Biodiversity)一般社団法人 企業と生物多様性イニシアチブ
多様な企業が情報を共有し、国際的な視点に立って共同で生物多様性の保全に関する研究を進め、真に生物多様性の保全に貢献する取組を進めることを目的とする団体。
http://jbib.org/

  • お問い合わせ

    花王株式会社 広報部

    電話 03-3660-7041~7042

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