今回から3回にわたり、中国ネイル(美甲)市場の動向について紹介したいと思います。第一回目は、上海におけるネイル市場のトレンドについてご紹介します。
上海においてネイルアートが一般化したのは、2008年前後です。それまではマニュキュアこそ普及していましたが、ネイルサロンもほとんど見ることができず、中国の女性の間にも、ネイルサロンでネイルアートをするという意識もありませんでした。それが変わり始めたのが、日本のネイルアートの流行です。
流行の中心にいたのが主に80后世代ですが、この世代は日本のファッションへの興味が高く、最もその影響を受けている世代です。特に日本のファッション情報が雑誌やインターネットを通じて広く知られていることから、日本のネイルアートも自然に受け入れられました。
中国のネイルアートが日本経由の流入であることから、市場においては日系ネイルアートが、トレンドとなっています。街を歩くと多くのネイルサロンで「日系」を看板にしているケースが見られます。また、日本のネイルトレンドを提供できる、日本人によるネイルサロンもオープンしています。
浅井潤司
(株)矢野経済研究所主席研究員
2000年に矢野経済研究所に入社後、主にビューティー・リラクゼーション業界の市場調査、分析業務を担当。また、調査・分析業務だけでなく、中国市場進出支援、販路開拓支援、新規事業支援、地域振興・産業振興支援などのコンサルティング業務も手がけている。
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