群雄割拠のヘアケア市場、高付加価値化が加速へ

週刊粧業 2015年6月8日号 1ページ

カンタンに言うと

群雄割拠のヘアケア市場、高付加価値化が加速へ
 2014年のヘアケア市場(シャンプー・コンディショナー・トリートメント)は、「微増」もしくは「横ばい」で推移した模様だ。

 2014年4月の消費税増税に絡み、月別でみると実績にバラツキが生じたが、年間を通すと健闘といえそうな動きを見せている。

 数量ベースではやや落ち込み気味となる一方、ノンシリコンシャンプーのヒットの流れを受け、ポンプタイプで800円前後のシャンプーとコンディショナーが売れ行きを伸ばし、全体として高付加価値化の動きが加速している。今年もそうしたトレンドが続きそうだ。

ユニリーバがシェア拡大
花王の安定感も目立つ

 主要メーカー・ブランドの動きを見ると、昨年以降はユニリーバ・ジャパンの好調ぶりが目立つ。

 昨年は、春に新ブランド「クリア」を発売した。ポンプタイプの価格を800円前後に設定し、一般的な「マス商材」からのトレードアップも狙っての投入だった。発売から1年が経過する中で「シェ拡大に寄与できた」(同社)としている。

 さらに、秋には主力ブランド「ラックス」からノンシリコン処方の「ルミニーク」シリーズを投入。これが「想定以上」(同社)の売れ行きにつながり、シェアを伸ばしている。

 ノンシリコンとしては後発になるが、ブランド力などを背景にこれまでノンシリコンシャンプーの購入に二の足を踏んでいた新たな客層の開拓につなげている。

 「ラックス」の既存のマス商材とは一部でかにばりが生じたというが、高単価の「ルミニーク」へのスイッチにより全体として売上げを伸ばしている。

 人口減少など課題が少なくない中、今後を見据えるとこうした高付加価値化が市場の維持・拡大に向けて重要な鍵を握りそうだ。

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