2015年のフレグランス市場、香水・オーデコロン類の輸入額が2ケタ増で推移

週刊粧業 2015年11月16日号 1ページ

カンタンに言うと

2015年のフレグランス市場、香水・オーデコロン類の輸入額が2ケタ増で推移
 フレグランス市場はここにきて活気づいている。それはインバウンド効果で見られる「売上急増」という単純明快な世界ではない。

 土壌にじわじわと養分がしみこみ、ようやく蕾がふくらみ始めたという感じだ。価格競争の激化で長らく伸び悩み続けていた市場に、徐々に本格的な香りと向き合おうとする気運が生まれつつある。

長期的視野なら市場は成長
インバウンドの恩恵は少なめ

 日本輸入化粧品協会によると、2015年1~9月における香水・オーデコロン類の輸入額は185億1000万円(対前年比15.4%増)と順調に推移した。

 首位のフランスが109億7000万円(同16.5%増)をはじめ、イタリア32億9000億円(同12.1%増)、アメリカ18億7000万円(同15.7%増)といずれも2ケタ成長を遂げた。

 この統計をみると、フランスが7割近い構成比で他国を圧倒しているのがわかる。その占有率はメークやスキンケアの比ではない。

 フランスが日本市場のカギを握っていると言える。過去10年間の輸入額をみると、2011年の184億7000万円が底値となり、それ以降は上昇傾向にある。

 化粧品出荷統計において、香水・オーデコロンの規模は微々たるものだ。2015年1~8月の累計では、出荷金額は23億5300万円(同5.1%増)で、構成比わずか0.2%に過ぎない。

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