ポイントピュール、沖縄の海洋深層水と自然素材をフル活用

週刊粧業 2016年1月18日号 13ページ

カンタンに言うと

ポイントピュール、沖縄の海洋深層水と自然素材をフル活用
 自然豊かな沖縄の海洋深層水や天然素材を活用したOEM事業を展開しているポイントピュール(沖縄県島尻郡久米島町)は、そうした独自性を強くアピールする。

 同社を特徴づけるうえで最大の持ち味の1つになっているのが、製造の際に使用する海洋深層水だ。隣接する沖縄県海洋深層水研究所によって久米島沖2.3㎞、水深612メートルで汲み上げられ、パイプラインで工場に直送している。

 現在、この海洋深層水を巡っては国立東京海洋大学と富山県立大学との産学連携で共同研究に乗り出しており、これまで解明されていなかった新たな機能性について年内にも研究成果が発表できそうな段階にきている。

 さらに、沖縄県産の自然素材についても新原料の開発や研究を続けており、これらが花開けば新たなOEMの展開が可能になるとしている。

 大道敦社長は、「海洋深層水はこれまで『安心・安全』のイメージが売りだったが、未解明な部分の多かった『機能性』についても解明されてきた」と研究の進捗に手応えを示している。

 また現在は、県産の薬草と海藻由来の乳酸菌を用いた健康食品の開発も最終段階に入っており、ダイエット系の商材などを3月にも完成させる予定だ。

 さらに新たな動きとしては、在日や訪日ムスリム(イスラム教徒)を対象にした「ハラール」認証取得の商材も完成が間近に迫っているという。 ホテルアメニティとしてシャンプーとコンディショナー、ボディソープを開発し、国内の宿泊施設に売り込む計画だ。

 そうした中、同社は3月に創業15周年を迎え、それを記念するタイミングで新工場(写真)を4月に披露する予定だ。本社と現工場の隣接地に約500坪の敷地を確保し、既に大部分の建設工事を終えた。

 近年は特に中国や香港、韓国、さらには東南アジア各国からの注文が急激に伸びており、生産能力の増強が急務の課題となっていた。

 新工場の建設によって、生産規模は従来の約1.5倍に拡大する。大道社長は、「小ロットから大量生産までカバーできる」と意気込む。

 今回の展示会ではこうしたOEMカラーを前面に押し出す一方で、同社は近年、そのOEMの企画力強化も目的に自社ブランド「RyuSpa(琉スパ)」のエステサロンなどへの展開も加速させている。

 「琉スパ」は著名なデザイナーにパッケージデザインを依頼し、自然豊かな沖縄のイメージを強調した装いで異彩を放っている。

 昨年9月に顔・ボディ用のトリートメントオイル(3種、各2900円)を発売したのに続き、3月には「髪を洗いながら毛穴をケアし、育毛もできる」(大道社長)という新たなコンセプトの育毛剤(医薬部外品)も投入する計画だ。
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