日本コルマー、「グローバル人財」の育成へ本格始動

週刊粧業 2017年4月17日号 12ページ

カンタンに言うと

日本コルマー、「グローバル人財」の育成へ本格始動
 化粧品・医薬部外品OEM/ODMの国内最大手である日本コルマーは、国内4カ所の研究所に約130名の研究員が在籍し、年間約900品目の新製品を開発している。

 研究所には、有効性・安全性評価などを行う基礎研究、スキンケア・メークアップ・ヘアケアの処方開発といった部門に加え、マーケティング部を設置し、国内外の情報を収集・活用した研究開発戦略を進めている。

 田中克昌取締役に今期の研究方針について話を聞いた。

 ――研究開発の今期(2017年度)テーマについてお聞きします。

 田中 引き続き「新機軸の処方開発」を目指した基剤の開発を進めるとともに、製品付加価値を意識したオリジナル原料「植物エキス・発酵エキス」の開発にも取り組む。

 新機軸の処方開発は、東京工業大学内に開設した「横浜研究所」を中心に、異業種の企業ともコラボしながら取り組んでいる。

 すでに2~3つの処方開発が進んで完成も見えてきた。

 新規性を追求する処方開発では、新規の研究設備・装置の充実化も欠かせない。

 そこで、前期より医薬品や食品、化学など異業種にまで視野を広げて、化粧品の研究開発に活かせる設備・装置の導入を検討してきた。

 今期より本格導入していく予定だ。

 当然ながら、そうした最新鋭の装置や設備を扱い、開発を行うのは人であり、ハードとともに、ソフトの充実化も同時進行で進めている。

 ――具体的には。

 田中 研究開発力の強化に向けては、研究員150名体制にする計画と並行して、「人財」の育成、特に取引が増えている海外企業を意識し「グローバル人財」の育成強化に向けた教育訓練プロジェクトをスタートさせた。

 教育訓練を通して、意欲の高い研究員を人選し、プロジェクトチームを立ち上げ、海外取引先に対しての技術サポートをより強固にしていく。

 また、グローバル対応力を高めるには開発技術力の向上とともに、「開発スピード」への意識も強く持たなければならない。

 業務システム・アプリケーションの導入などIoT推進への投資も進め、生産性向上につなげていく。
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