みずほ証券・佐藤氏に聞く、2017年の化粧品業界展望

粧業日報 2017年6月28日号 1ページ

カンタンに言うと

みずほ証券・佐藤氏に聞く、2017年の化粧品業界展望
 国内化粧品市場で活況を呈するインバウンドは、2017年に入っても健在だ。中でも高価格帯市場が伸長している。

 プレステージブランドをもつ上場各社は揃って「勝ち組」となり、上場企業の株価を評価する証券アナリストは、業績好調を糧に進める経営改革の進捗度合いにより、各社における今後の成長の可能性と課題を見据える。

 みずほ証券 リサーチグループ エクイティ調査部 シニアアナリストの佐藤和佳子氏の見解を、2017年化粧品業界の展望指標として紹介する。

プレステージブランドが好調維持、
国際的な企業認知で資生堂が傑出

 2016年の国内化粧品市場は、前半こそインバウンドが注目されたが、後半は円高基調となり、インバウンドの勢いが次第に弱くなった。

 購買力のある中国人観光客の獲得は日本事業の成長において今後も重要であることに変わりはないが、相場を動かすほどの材料にはなりにくくなっている。

 そのインバウンドに関しては、日本百貨店協会の統計では昨年12月より外国人観光客の売上高が伸び続け、17年4~6月は再びインバウンドブームが起こっているようだ。

 同協会が統計を取り始めた2009年頃、10%程度だった百貨店での外国人観光客売上高は、直近では45%まで拡大している。その牽引役は変わらず化粧品であり、化粧品インバウンドはまだ廃れていない。

 しかしながら、インバウンドは受け身的な要素が拭えない。投資家たちは、主要ブランドがアジアを中心に世界中で購入できる環境を整備しているかどうかをより重視している。

 今回のインバウンドブームは、中国人観光客がドラッグストアに押し寄せ、とにかく日本製を「爆買い」した第1次ブームとは少し様相が異なる。

あと83%

粧業日報の有料プラン(制限なし)をご契約の方のみ閲覧可能です

  • PC、スマホからいつでも
  • WEBでかんたん記事検索
  • お手元に届く紙面版も販売
有料プランについてはこちら
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > みずほ証券・佐藤氏に聞く、2017年の化粧品業界展望

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop