2013年男性化粧品市場規模、フェイス&ボディが牽引し拡大基調に

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2013年男性化粧品市場規模、フェイス&ボディが牽引し拡大基調に

男性化粧品市場は近年、微減や微増を繰り返す「横ばい傾向」(メーカー関係者)が続いている。

ただ、各年代で男性の化粧意識は高まっており、まだ使用率拡大の余地を残すフェイス&ボディケアを中心に長期の需要が見込める市場だ。

各社・ブランド間の競争も激しくなることが予想される。

◎フェイスケア(※)

前年比でほぼ横ばいとなった。洗顔料や化粧水の使用率は拡大し続けているが、平均単価の下落などで市場規模の拡大につながっていない模様だ。 洗顔料や化粧水のほか、使用率が30%程度のペーパーも含め、成長領域と見込む各ブランド間の競争も激しくなっている。

◎ボディケア(※)

「伸長」「横ばい」とするメーカー各社の見方がある。 剤型別で最大の売上構成比をもつペーパーは15%ほど伸びたが、スプレーなど他の剤型が実績割れを起こしたケースがあるようだ。 フェイスケア同様に使用率はまだ高くないため、拡大が有力視されるカテゴリーだ。最需要期の夏場の天候や気温も、販売動向を大きく左右する。

◎スタイリング剤(※)

5%ほどダウンし、「ウーノ」(資生堂)の「フォグバー」がヒットして一時的に活性化された後からマイナス成長が続く。 さらに、マンダムの調査で高校生の使用率が25%に急落していることがわかった。若者のニーズと商品との間に大きな乖離が生まれているようだ。 今年は「ギャツビー」(マンダム)の新剤型「ヘアジャム」シリーズの動向が要注目だ。

◎育毛剤(※)

大きなシェアを握る「リアップ」(大正製薬)が、日本皮膚科学会のガイドライン発表後に売上げを伸ばした時点から、2年連続で3%程度減少した。 男性用スカルプシャンプーのヒットが影響しているとの指摘があり、若者の薄毛意識の高まりを市場拡大につなげたいところだ。

◎ヘアケア(※)

「スカルプD」(アンファー)などのスカルプシャンプーは依然として拡大傾向にあり、今年は「h&s」(P&G)のメンズラインがヒットを記録している。

(※)本紙には市場規模を明記している。

【記事掲載企業】
◎資生堂~「ウーノ」が好スタートの洗顔料で得意分野のスキンケアに切り込み
◎マンダム~「ギャツビー」はペーパー商材が軸、新スタイリング剤「ヘアジャム」投入
◎花王~「メンズビオレ」で新アクネケアシリーズ、洗顔を軸にシート、化粧水を強化
◎ユニリーバ・ジャパン~「アックス」がデジタル施策を重視、7月に世界規模で新キャンペーン
◎大塚製薬~「UL・OS」に日やけ止め新作、男性に紫外線対策の重要性啓発
◎ロート製薬~ブランド「デ・オウ」が計画比140%、30~40代のニオイケア意識を喚起
◎ライオン~男性用ボディソープが年々伸長、機能訴求型パッケージに今秋改良
◎コーセー~「ポール・スチュアート」が販売網拡大、異業種交えた独自のプロモーションも
◎伊勢半~男性メークの需要開拓は小売と協調で新潮流構築
◎大正製薬~「リアップ」は定着化が課題、幅広い製品群で若年世代の獲得へ
◎柳屋本店~育毛剤分野が5年で倍増に、川島選手を起用し販促強化
◎バスクリン~モルティで頭皮エステを提案、髪と頭皮のケアシリーズへ
◎サラヴィオ化粧品、大分県発の毛髪ミストがBtoBルートで拡販進む
◎クオミスト(プラザスタイル カンパニー)~男性化粧品・雑貨の専門店から見るミドル世代の化粧意識の今

【週刊粧業】「2013年男性化粧品・育毛剤の最新動向」(PDF400円)はこちら

【週刊粧業】2013年6月24日号

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