進洋はミニパウチフィルムの加工・販売の専門家として化粧品業界で実績を積んできた。
「30年ほど前から包装機械の企業と提携して研究開発を進め、今では化粧品用包装資材の取扱いが65%を占めるまでになり、売上げが増えている。サンプル用のフィルムやパウチの需要が多い」(石井聖一社長)
同社の強みの1つが、協力工場が全国に及ぶことだ。工場を全国に分散させることで自然災害に強い供給体制を確立させた。8社の協力工場は同社の呼びかけに応じて腕を上げていった結果、それぞれが同レベルの設備と技術力を身につけた。工場の特性を踏まえて製造を振り分けることもできる。
その結果、難易度の高い依頼も受けられるようになったという。
例えば色の濃さ、深さ、味わいなどを配慮して調合した特色や、2~3トンレベルの超高耐圧、低吸着率フィルムへの対応など、様々な課題を乗り越えてきた。
同社は電気を使わないコンパクトな強度計「ひっぱり君」、シュリンク包装のシール強度をピンポイントで測定できる「つっつき君」など、様々な実験機具の開発にも取り組んでいる。実験を通じて顧客との信頼関係が深まり、先回りしてトラブルを防ぐこともできる。年間50~60回開催する顧客向けの勉強会では実験パフォーマンスを交えた講演が好評だ。
「化粧品のミニパウチはデザイン性や印刷する文字が細いなど全体的にハードルが高く、文化的側面もある。当社と協力工場が二人三脚で、こうした文化を受け止められたと思う。第51期(2015年5月期)の目標売上高は15億円で、化粧品関係のシェアが7割近くになるとみている」(石井氏)
この記事は週刊粧業 2015年3月30日号 掲載
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