資生堂、D‐アスパラギン酸にコラーゲン形成促進効果を発見

粧業日報 2015年9月2日号 3ページ

カンタンに言うと

資生堂、D‐アスパラギン酸にコラーゲン形成促進効果を発見
 資生堂は、先進的なD‐アミノ酸研究と30年以上にわたる肌のコラーゲン研究とを融合させ、皮膚内に存在するD‐アミノ酸の1種である「D‐アスパラギン酸」がコラーゲンの「線維束」を形成する様子を可視化し、D‐アスパラギン酸がコラーゲン線維を太くしっかりした線維束へ導く効果を世界で初めて発見した。

 同社は、D‐アスパラギン酸を添加した線維芽細胞を観察し、真皮(Ⅰ型)コラーゲン線維束形成が促進されている様子を可視化した。この可視化により、肌のハリに重要な役割を持つ真皮(Ⅰ型)コラーゲン線維にD‐アスパラギン酸を添加すると、無添加のものに比べて線維が太くしっかりとすることがわかり、D‐アスパラギン酸に真皮(Ⅰ型)コラーゲン線維束形成の促進効果があることを、世界で初めて発見した。ヒトの体内に存在するD‐アミノ酸のうち、コラーゲンへの作用が科学的に証明されたのはD‐アスパラギン酸が初めてという。

 若々しい肌のハリ・弾力の土台とも言える真皮(Ⅰ型)コラーゲンは、加齢に伴って減少するだけでなく、コラーゲン線維束の密度も低くなっていくが、今回の知見から、D‐アスパラギン酸がコラーゲンを太くしっかりした線維束へと育むことがわかった。同社では、肌のハリのために重要であることを見出してきた3つのコラーゲン(真皮(Ⅰ型)コラーゲン、基底膜シート型(Ⅳ型)コラーゲン、吊り型(Ⅶ型)コラーゲン)対応技術に加え、この研究成果を今後発売するスキンケア化粧品に応用していく。
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