化粧品原料としてフラーレンを国内で唯一展開しているビタミンc60バイオリサーチ(VC60)は、新たに「サンガードフラーレン(SF)」と「ヘアシャイニーフラーレン(HF)」の2種を開発し、「CITE Japan」で発表する。
7月1日に発売する「SF」は、フラーレンと紫外線吸収剤を安定的に組み合わせたサンケア製品専用のフラーレンで、サンケア製品の紫外線吸収力を高めると同時に、日やけによる肌の赤みを軽減する等の機能を持たせたのが特徴だ。ヒト皮膚による比較検証で赤みの軽減が確認されている。
日やけ止めのみならず、メークの下地やファンデーション、またサンケア機能のある化粧品全般に使えることから、幅広いニーズへの対応を可能とする。
一方、8月1日に発売となる「HS」については、ヘアケア製品専用のフラーレンとして展開する。髪への浸透力が高く、フラーレンの特徴である抗酸化機能を活かして、内側から髪へアプローチしていくという。紫外線によるヘアダメージをフラーレンがケアし、また、「HF」で組み合わせた他原料との相乗機能によってキューティクルもケアすることが確認されている。
既存の「ラジカルスポンジ」「リポフラーレン」がヘアケア製品にも使用されていたことを受け、毛髪に焦点を絞って新原料の「HS」が開発されたという。同社では、毛髪の様々な悩みに対応する「美髪訴求原料」として提案していく。
「2015年に発売した『モイストフラーレン』『ヴェールフラーレン』に続き、新たなフラーレン原料が追加される。今回サンケアおよびヘアケア専用の製品も加わることで、これまでのスキンケア用、メークアップ用とあわせ化粧品市場のほとんどのカテゴリーに対してフラーレンを提案できるようになった。エイジングケアへのニーズが高まる中、エイジングケアに最適な原料といえるフラーレンの魅力を様々なカテゴリーのお客様に伝え、より良い商品開発に貢献したいと考えている」(林源太郎社長)
ブースでは、新製品を含むフラーレン原料のほか、2016年の「in―cosmetics North America」で銀賞を受賞したアメリカ発の抗シワ原料やリップ専用のボリュームアップ原料など、ユニークで機能的な原料も紹介する予定という。
また、昨年12月にオープンしたフラーレンと美容に関する情報サイト「フラーレン美ラボ」についても詳しく紹介し、Webサイトの認知拡大とフラーレンの正しい理解促進を図る。
出展者技術発表会では、5月31日B―8会場14時30分の回と6月1日C―14会場11時25分の2回のセミナーで、「SF」と「HS」について紹介し、新原料を大きくアピールする場として活用する。