海外のオーガニックブランドが売場で存在感を出すようになってきた昨今、日本国内でもオーガニック認証取得を目指す動きが少しずつ出始めている。
オーガニック認証機関はエコサート(仏)、BDIH(独)、デメター(独)、イチェア(伊)、ソイルアソシエーション(英)、ネイトルゥルー(白)、OCIA(米)、ACO(豪)などが知られている。
ガイドラインは認証機関によって違いはあるものの、例えばエコサートでは完成品の最低95%が天然原料または天然由来原料であることと定めている。このような条件をクリアするには、国内だけで原料を調達するのは難しく、輸入原料に頼ると製造原価が跳ね上がってしまう。そこで海外のオーガニック認定を受けた工場と提携するOEMメーカーも出てきた。自社工場でオーガニック認証を取得し、製造ラインを整えたOEMメーカーもわずかながら存在する。
オーガニック認証を受けた国産ブランドは少ないのが現状だ。また、認証コストも1品目に100万円程かかる認証もあり、コスト的にはシリーズで作るのが賢明な場合もあるという。認証を維持するにもコストがかかる。製造工程や抽出方法の開示が求められる場合もあり、二の足を踏むメーカーも多い。
インナーコスメとして知られる美容系のサプリメントは有機加工商品の扱いとなり、有機JASの対象となるが、「青汁などの自然素材系が中心で、デキストリンなどの水溶性繊維が入っているダイエット系が認証を受けるのは難しい」(関係者)という。
オーガニック認証は各自が自由に基準をつくれるのが現状だ。業界団体が主体となったガイドライン策定の動きはまだ見えてこない。当面は海外の認証で製品の安全性をアピールしていくことになりそうだ。
※2011年化粧品認証サポートの最新動向はコチラ
関連キーワード
この記事は週刊粧業 掲載
■訪販化粧品~熱波吹き荒れた夏商戦を総括~今夏も記録更新の猛暑、売上げへ影響度合い様々 ■全粧協関東ブロック、CRCフォーラムセミナー開催 ■花王、ヘルスケア・コミッティーを子会社化~健康ソリューションサービスの開発・提供を推進 ■アライドハーツHDとキリン堂、経営統合に向け協議開始 ■プラネット、激甚災害に備えた障害訓練で安全性を担保 ■メロディアン、無菌・無添加のスキンケアで化粧品市場...
紙面を探す
紙面を探す
レポートを探す
無料でダウンロード
カタログを探す
無料で見る
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、日用品、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙。
季刊/年4回
化粧品、日用品、アクセサリーなどの業界別の市場動向をはじめ、戦略、流通、経営、マーケティングを扱う情報専門誌。
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、トイレタリー、石鹸、歯磨、日用品に関する情報の速報版。業界のエグゼクティブ必読の情報紙。
週刊/毎週月曜日発行
昭和33年に創刊された、わが国初の訪問販売化粧品業界の専門情報紙。