資生堂は、グローバル市場における戦略商品として位置づける「グローバルメガブランド」の一つで、現在アジア市場で販売しているスキンケア、メークアップブランド「Za(ジーエー)」(19品目54品種、600円~1600円)を、2012年9月より順次、日本市場で販売する。
20代をターゲットとした「Za」は、現在8の国と地域で展開するマステージ(マスとプレステージの中間)ブランドで、アジア、日本市場を一体と捉えたマステージマーケティングを展開していく。導入初年度はバラエティーショップを中心に約300店で展開。ベトナム工場、台湾工場で生産し、輸入はエトバス、販売はエテュセ(ともに100%子会社)を通じて行う。
同社は現3カ年計画(2011年度~2013年度)の中で4つの成長戦略を掲げ、国内市場の活性化とグローバル化の加速を進めている。
「グローバルメガブランド戦略」は、エリアを越えて市場を捉え、マンパワーやマーケティングコストなどの経営資源を優先して投じ、重点ブランドとして育成する戦略。この中でマステージ領域の3つのブランド(Za、専科、TSUBAKI)については、日本の低価格市場とアジアマステージ市場を一体と捉えスケールメリットを生かした展開を図ることにより、成長性と収益性を確保していく。
アジアから展開を始めた「Za」の日本市場導入を機に、日本の低価格市場への対応を強化し、新規顧客の獲得と売上拡大を目指す。
同社の名を冠さない「Za」は、増大する中間所得層向け攻略ブランドとして、1997年に販売を開始した。現在はマステージブランドの一つとしてスキンケア、メークアップの総合ブランドでセルフ型マーケティング(価格帯は10USドル前後)を実施。中国(香港を含む)、台湾、タイ、ベトナム、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ニュージーランドで、ドラッグストアを中心に6000店舗以上の規模で展開している。
日本への導入に際しては、現販売地区で人気の商品をセレクトした通常の売場に加え、店頭でのプロモーション什器(別売場)の設置、都市部での交通広告など、ターゲット世代へ向けたプロモーション活動を実施する。
また、「Za」の提供する美しさを伝えるモデルには、現在の広告同様、長谷川潤、ダビカ・ホーン(タイ)、エマ・ペイ(中国)の3名を起用する。
この記事は週刊粧業 掲載
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