化粧品の受託製造業を展開しているポイントピュール(本社=沖縄県島尻郡)は、第3回国際化粧品開発展において、海洋深層水など地の利を活かした天然由来の地場素材を積極的に提案したほか、これに関連し原体から成分を抽出する新技術として打ち出した超高圧加工処理装置「まるごとエキス」が「3日間にわたって来場者の関心を引いた」(大道敦社長)と同展の成果を回想している。
相手先の要望・依頼に対し間髪を入れない対応を信条としている同社は、開催の3日間で受けたサンプル提出や処方提案など全てのリクエストに「既に(取材日=7月10日)何らかの回答をお送りした」(同)とするなど、展示会で得たビジネスチャンスの“刈り取り”に全力をあげている。
新しいポリフェノール素材として位置づける「オオバギ」は、現状で11種類の安全性試験をクリアしたもので、抗菌と抗酸化をうたえる点が内外美容やアンチエイジングに好適な素材として来場者の興味を集めた。
また、素材からの処方アプローチという視点からは、材料が持つ成分の良さを損なうことなく肌に浸透させるという前出「まるごと」について、大道社長は「大手食品メーカーが新しいプラセンタを発表するなど、高圧抽出が話題を集めている。当社はこれを植物で推し進めていく」と熱っぽく語っている。
一方で、3日間を通じて内部的な課題も浮上した。派手な装飾のブースで果敢に売り込む他社を横目に、穏やかな沖縄人気質は諸刃の剣だという。
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この記事は週刊粧業 掲載
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