サンスター、ヘルスケアの一環としてのオーラルケアを啓発へ

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サンスター、ヘルスケアの一環としてのオーラルケアを啓発へ

 サンスターは、「『G・U・M』ブランドを中心にヘルスケアの一環としてオーラルケアを推奨する」と、オーラルケア戦略について新たな方針を発表した。

 これにともない、新製品発売と同時にブランドのロゴマークを一新。「HEALTHY GUMS. HEALTHY LIFE.®健康な歯ぐき、健康な生活」を新たなグローバル・ブランドメッセージに据え、同社が全社的に啓発を続けている「マウス&ボディ」の活動も強化する。

「歯周病と全身の健康」の関係性を研究し30余年
啓発切り口として「歯があることのQOL」を訴求

 サンスターの「マウス&ボディ」に関する活動は、1979年にニューヨーク州立大学に研究員を派遣し、歯周病の共同研究を行なったことから始まった。この研究では、それまで加齢により発症すると考えられていた歯周病について、細菌が関与していることを明らかにした。その後も研究は続けられ、1989年、歯周病をトータルでケアする「G・U・M」が誕生した。

 1996年にはノースカロライナ大学内にサンスタープロフェッサーシップ(奨学金制度)とサンスター事務所を立ち上げ、共同研究を開始した。当時、歯周病と全身の健康との関連性についてデータが集まってきたこともあり、1997年に「歯周病と全身の健康」をテーマに、歯周病研究のその後を象徴することとなるシンポジウムを開催した。シンポジウムは同社において「マウス&ボディ」の考えを全面的に打ち出す契機となった。

 歯周病と全身の健康に関しては、現在のところ「糖尿病と歯周病」が最も研究が進められている分野という。同社は2001年、糖尿病研究の最高峰・ハーバード大学医学部付属ジョスリン糖尿病センターに共同研究を打診し、2004年に「アジア食の糖尿病患者における有用性」について共同研究を行うなど、大学との関係を深めてきた。ジョスリン糖尿病センターの講師らによる専門家向けセミナーも行っており、最新の第6回目は今年2月、横浜で開催された。

 「歯周病は糖尿病の第6の合併症に挙げられている。そして、歯周病によって栄養バランスが崩れ糖尿病の要因にもなる。ほかにも、歯周病菌が原因となり誤嚥性肺炎や動脈硬化、妊娠トラブルを引き起こす恐れがあり、口腔内と全身の健康は密接に繋がっている」(広報室・高橋悟朗氏)

 しかし実際は、生活者の多くがオーラルケアとヘルスケアを別個のことと捉えており、それらの関連性はまだあまり知られていないのが現状だ。

 そこで同社は、ブランド誕生以来歯周病ケアと全身の健康を訴えてきた「G・U・M」を通じ、生活者の関心が高いヘルスケアの中にオーラルケアを組み込んだ提案を行なうことで、歯周病ケアの価値向上を図る。

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