流通・小売チェーン各社の化粧品PB戦略が熱を増している。かつては「安さ」だけが売りだった時代があったといわれるが、今では品質も向上し、「安くていいモノ」という意識も消費者の間で随分と広がり始めている。
各社にとっては高い利益を生み出せる魅力的な商材であることに加え、専売商品であるため顧客を囲い込める利点もある。現状の取り組みと今後の方針について、有力企業を取材した。(詳しくはこちら)
PB強化の方針は各社共通
消費増税で関心の高まりも
PB商品は近年、品数やジャンルを急速に拡大してきた。GMSやスーパー、コンビニは食品や日用品を中心にアイテム数を急増させており、しかも好業績につなげている。今後もPBを強化していく方針は各社に共通している。
何といっても最大の魅力は価格だろう。特に現在のような景気低迷下では、さらに重要性が増す。ただ、これだけ存在感を増しているのには、品質面での向上も見逃せないポイントだ。かつては「安かろう悪かろう」などといわれたこともあるが、現在はNBと比べても遜色のないほどに品質を高めているとの指摘もある。
価格重視から品質重視へ――。配合成分や容器・パッケージデザインにもこだわり、化粧品でも独特な世界観や華やかなイメージを打ち出すブランドも少なくない。
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この記事は週刊粧業 掲載
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