化粧品・医薬部外品の処方開発から生産までのサポート体制を整える東洋ビューティは、東西2拠点に研究所を持ち、60名以上の研究開発者が基礎研究から製剤開発を行っている。開発サンプルは年間4500~5000品目にのぼる。
大阪市内に置くイノベーションセンター・中央研究所では、2003年頃より安全性・安定性に関する品質評価や機能性(有用性)評価を行う体制を整え、継続的に設備投資を行っており、それらの評価データを取引先が販売に活かせる形で提供している。
同研究所の吉尾公男製品開発室長は「最近2~3年で提案したサンプルの採用率も高まってきている。経験を積んだ30代が開発の中心となり、サンプルの質に表れてきた。その質を維持したまま、数を増やして企画提案力の向上につなげていく」と語った。
企画提案は、東京支店に設ける企画営業部署と中央研究所の企画開発部署を中心に取り組んでおり、新たに業界参入を目指す企業に対しては、必要に応じて市場動向やトレンドなども情報として提供。法律的なサポートも行っている。大内利夫常務取締役は「OEM業界全体のレベルが底上げされ、製造技術が均質化する中、最終的に人とのつながりが重要だと感じている」と語る。昨今は他メーカーへ転職した人から、新シリーズの開発依頼や、現行シリーズにプラス1品を加えたいといった要望が増えている。
「決定権が相手方にある点は異なるが、新規取引は新入社員を採用する時の感覚と似て非なるものだと感じている。当社の企画や開発処方だけでなく、社員や社風も気に入っていただけるような顧客と関係を築き、深めていきたい」(大内常務)
この記事は週刊粧業 掲載
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