アルビオン、スリランカの大学と産学連携協定を締結

粧業日報 2016年9月9日号 4ページ

カンタンに言うと

アルビオン、スリランカの大学と産学連携協定を締結
 アルビオンはこのほど、Wayamba University of SriLanka(スリランカ・マカンデュラ、以下ワヤンバ大学)と、スリランカの植物に関する研究を推進することに基本合意し、産学連携協定を結んだ。

 同社は固有の植物の宝庫でもあり、アーユルヴェーダなどの薬草を生かした伝統医療が盛んであることなどから、2014年に東京農業大学生物産業学部と共同でスリランカに「伝統植物研究所」を設立し、植物の栽培実験や分析・解析などを行っている。スリランカ固有の植物に着目する中、薬草研究に力を入れているワヤンバ大学の協力を得ることで両者のさらなる発展が期待できるとの認識で一致し、今回、国際的な産学連携協定を結ぶこととなった。

 去る8月9日、スリランカのワヤンバ大学ビジネスインキュベーションセンターにて基本合意調印式を行った。

 アルビオンの小林章一社長は「将来的には日本とスリランカ各々の企業と大学の協力体制によって、新しい化粧品成分の開発を行いたい」と挨拶し、ワヤンバ大学のジャヤセカラ学長は「海外企業との提携は初めてで、今回のこの素晴らしいコラボレーションを大変嬉しく思う。学生のため、スリランカのためにも新しい可能性をともに探していきたい」と挨拶した。

 現在、伝統植物研究所では、スリランカで収穫・調達した植物からエキスの抽出などを行っており、約30種の植物については、日本での分析や効能効果実験を行っている。また原料化を視野に入れた大規模栽培に向けた準備も進めている。

 今後も東京農業大学生物産業学部に加え、2015年に共同研究契約を結んだ佐賀大学農学部、スリランカのワヤンバ大学と連携を図り、新たな化粧品の開発を目指すとともに、スリランカの産業を支援する研究活動を行っていく。
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