天真堂、「IoT」「AI」技術搭載の新化粧品容器を開発

週刊粧業 2017年1月1日号 35ページ

カンタンに言うと

天真堂、「IoT」「AI」技術搭載の新化粧品容器を開発
 医薬部外品OEMを軸に単品リピート通販のワンストップ総合支援事業を展開している天真堂(児玉和之社長)では、「IoT」と「人工知能」の技術を搭載した容器の開発にとどまらず、VR(バーチャルリアリティー)動画を360度閲覧できる「VRゴーグル」を開発するなど、クライアント企業の通販ビジネスを強力にサポートする取り組みを積極化している。

 ――新容器の概要についてお聞かせください。

 児玉 今春を目途に商品化する新容器は、蓋にあるセンサーと専用アプリケーションをBluetooth通信で連携し、商品の開封状態を確認する機能を搭載する。このため、メーカー側が未開封のユーザーに対して商品使用を促す「プッシュ型提案」が可能になる。

 また、容器の基底部に商品残量を自動で感知する光センサーを搭載し、専用アプリケーションに転送された通信データをもとに、人工知能がユーザーの商品消費を予測する。これにより、ユーザーが商品を使い終わる直前の最適な時期での購入アプローチが実現できる。

 これらの技術を活用することで、メディアレーション(費用対効果)や商品購買率の数値が飛躍的に向上し、従来の通販ビジネスモデルが大きく変化する可能性が高い。

 ――クライアントの通販ビジネスをサポートするために、容器以外では今後、どのような取り組みを推進していきますか。

 児玉 今年1月に出展する化粧品開発展では、通販の購入時にオリジナルVR動画を360度閲覧できる「VRゴーグル」を展示ブースで初披露する。

 このVRゴーグルは、クライアント企業の販売支援を目的に当社が事前に専用アプリケーションを開発し、クライアント企業は多額なシステム開発費用を投じることなく、中身の閲覧動画をカスタマイズするだけで簡単にVR技術を活用した販促活動が可能になる。

 これを起点として、将来的にはVR動画を見るために商品をリピートするというような、通販ビジネスでこれまでにないトレンドを生み出していきたいと考えている。

 新容器やVRゴーグルを導入するクライアント企業が増えれば、その分専用アプリケーションにお客様情報が蓄積されていく。今後はこの専用アプリケーションで得た顧客情報をしっかりとセグメントし、メディアレーションの高い広告媒体へと進化させ、医薬部外品OEMのクライアントのビジネスをより強力に支援していきたい。
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