資生堂ジャパン 杉山社長、2017年はマーケットシェアの向上へ

週刊粧業 2017年1月1日号 10ページ

カンタンに言うと

資生堂ジャパン 杉山社長、2017年はマーケットシェアの向上へ
 一昨年10月に発足した資生堂ジャパンは、事業本部体制のもと、着実に成果を上げつつあるが、2年目以降の舵取りが重要な局面を迎えている。その舵取りを任されたのが、1月1日付で資生堂ジャパン代表取締役社長に就任した杉山繁和氏である。

 「本業に集中すること」「本業を変えていくこと」「必ず勝つこと」を基本方針に、マーケットシェア(お客さま支持率)の向上を目指し、攻めの姿勢を見せる。その言葉からは、資生堂ジャパンの新たな展望が垣間見えてくる。「勇気を持って変えていきたい」と語る杉山繁和新社長にインタビューを行った。

成功をもたらした仕組みを
勇気と想像力をもって変革

 ――資生堂ジャパンが船出し約1年が経過しましたが、この1月よりジャパンの社長に就任され、今までとは異なる気持ちで新年を迎えられたことと存じます。そこで本日は、国内市場の活性化に向けた今後の取り組みを中心に杉山新社長にお話しを伺いたいと思います。

 杉山 1月より資生堂ジャパン代表取締役社長に就任いたしました。

 全国のお得意先の皆さまの成長を目指して、資生堂ジャパンの全社員がイチガンとなって努力していきます。

 ――杉山社長は資生堂に入社し今年9年目を迎えられると伺いましたが、まず、入社後の歩みについてお話しいただけますか。

 杉山 私が入社した当時は、バブル崩壊からリーマンショックを経て、お客さまの多様化が進み、求める価値も見えにくくなっていた時代でした。

 それまで資生堂では、研究開発力に裏打ちされた新製品の開発や独自の美意識に基づいた情報発信力を生かし、業界全体を牽引する役割を担っていましたから、こうした世の中の変化に積極的に対応する意識は高くなかったかもしれません。

 しかし、未来を見据え、定量的・定性的データに基づくお客さまニーズの分析と、それによる新たな価値提案のしくみづくりが必要であるという認識から、市場情報室(マーケティングリサーチ部門)の設置が検討されていました。

 当時、私はコカ・コーラのマーケティングリサーチ部門にいましたが、これまでの経験をさらに活かしたいとの思いから資生堂に入社し、検討段階にあった市場情報室を立ち上げるとともに、同部門を2年担当しました。その後、執行役員となり宣伝・企業文化部門を2年担当しました。この2年間は私にとって、資生堂が伝承してきた価値を徹底して学ぶ、とても貴重な経験になりました。このとき学んだことが決断をしていく際の私の判断基準となっています。

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