クラシエHD 2017年入社式訓示 石橋社長、縁を心から大切に

週刊粧業 2017年4月17日号 31ページ

カンタンに言うと

クラシエHD 2017年入社式訓示  石橋社長、縁を心から大切に
 当社は2007年にカネボウからクラシエに社名変更し、今年で10周年を迎えます。前身の会社から考えれば、120年以上の歴史と伝統を持つ企業です。

 伝統とは決して単なる延長の連続ではなく、今に向き合いながら更新し続けることによって、初めて、その価値を時代に表現でき、そして次世代に紡いでいくことができるのです。この節目の年に入社し、今日からともに知恵を絞り、汗を流し喜び合える仲間となった皆さんに心から期待しています。

 皆さんが当社に入社したということは、当社が皆さんを仲間として選んだということですが、最終的には皆さん自身が自分の意志で、当社への入社を決めたのだと思います。そして皆さんはクラシエという会社と「縁」を持つことになりました。

 私の好きな言葉に「縁は運によって繋がり、運は縁によって引き寄せられる」という一節があります。今日、こうして社会人としての第一歩をクラシエで踏み出すことになった「縁」、これから出会う多くの仲間や先輩、取引先の方々との「縁」、その一つひとつの出会いを大切にして下さい。

 それらの「縁」を心から大切にしていくならば、必ずその「縁」が皆さんに幸運という「運」を引き寄せてくれると私は信じています。

 私は今年の全社中目標を、「感謝と誠実 そして成長」としました。今日から始まる長い社会人生活において、皆さんには会社の先輩や仲間をはじめ、取引先の方々など、数多くの出会いがあることでしょう。自分1人だけでできることには限界があります。

 これから出会う人々や向き合う事柄に対し、常に「感謝」の気持ちを忘れずに、「誠実」に対応することで、自分の持っている力や可能性を何倍にもすることができるはずです。それが皆さんの「成長」に繋がるものとなるのです。

 入社して3年目くらいまでの時期に最も必要なことは、「まず行動する、まずやってみる」ことだと思います。与えられた仕事を前にして、「この作業は何のために必要なのか?」などと考えるよりも、「まずやってみる」ことが重要です。そして、やるからにはいい加減な気持ちではなく、覚悟を持つことが大切です。

 全力で情熱を持って前へ進めば、たとえ失敗しても、周りの先輩たちが必ず助けてくれます。その失敗から成功への糸口を見つけ出せればいいのです。失敗体験なしに、決して成功は生まれません。
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