化粧品容器の企画開発・販売を行うグラセルは、スキンケアからメークアップ、ヘア&ボディケア関連をはじめとするトイレタリー分野まで汎用タイプの自社オリジナル容器を幅広くラインナップしている。
また、グループのグラセル・タイランドは、タイに化粧品容器の生産工場を構え海外市場の開拓を進めている。
出展する第8回化粧品開発展では、「宇宙」をテーマに化粧品業界の未来を切り開く国内外の容器をセレクトし展示する。会場では、新たに制作した「別冊 容器カタログ2018」を来場者に配布する。
「高機能」をビジュアルで表現
キャップのバリエーションも豊富に
「宇宙」をテーマにした展示ブースには、化粧品の中身の「高機能化」に対応する容器として、多彩なオリジナル容器を展示する。
近年は、ガラス瓶のような高級感をもたらすPETの提供が可能になったことから、付属キャップでも高級感を訴求した開発を進めており、合わせて紹介する。
ダイヤ型の多面カットを取り入れた「KATシリーズ」(写真)はその一つで、昨春の発売から好評を得ており、このほどバリエーションを拡充した。
ダイヤカットは、光の屈折によって輝きが増す宝石の加工技術で知られ、それを化粧品容器のキャップに応用した。見る角度によって輝きの変化が見られ、ラグジュアリー感を演出する。今回はより肉厚なキャップを使い、ダイヤカットを内面・外面ともに施すことで、さらに輝きが増した。
近年需要が拡大している「シンプル&ナチュラル」の企画コンセプトに対応する容器として、スキンケアカテゴリーの主力となるクリームジャー容器では、金属キャップを採用。ボトルでは、円柱や長方形のボトルとOVCAPを面一にした「PETシリーズ」(写真2点)のサイズ展開を拡げた。
メークアップ容器では、クッションファンデーション向けコンパクト(クッションコンパクト)の提案を強化している。
クッションファンデーションは、近年の「ナチュラルメイク」のニーズに合い、「高級ブランドからプチプラコスメまで要望として増えている分野の一つ」(同社)で差別化競争が激しくなっている。
そこで、固形ファンデーションとリキッドファンデーションそれぞれの長所を両立させたメッシュタイプの「メッシュコンパクト」を開発した。ムラなく均一に仕上がるほか、これらのコンパクトの課題点である「気密性」も保持できるという。
トイレタリー関連では、円柱型などオーソドックスな形状の容器が揃う中、「デザイン性にこだわったシリーズも開発していく」(同社)計画で、今回は楕円底のポンプボトルを新作として展示する。
谷村敏昭代表は「化粧品容器はトレンドの移り変わりも早く、新型の開発には終わりがない」と述べ、今後も新規金型の開発投資を進める意向を示す。
会場で配布する新型を掲載した「別冊・容器カタログ」については、「次世代型のカタログを目指して新たな試みを取り入れた」(同社)という。展示会の目玉に位置づけ、来場者に配布する。