アマゾン2019年度決算、2ケタの増収増益

粧業日報 2020年2月14日号 4ページ

カンタンに言うと

  • AWSが全体を牽引、ネット通販で北米は減益
アマゾン2019年度決算、2ケタの増収増益
 アマゾン ドットコム(Amazon.com)の2019年度決算(1~12月)は、ネット通販部門で北米が減益となったが、インターナショナルが赤字幅を縮めた。

 アマゾン ウェブ サービス(AWS)部門は2ケタの増収増益で全体を牽引した。この結果、グループ全体では2ケタの増収増益となった。

 グループ全体の売上高は20.5%増の2805億2200万ドルで、内訳は、製品売上高が13.0%増の1604億0800万ドル、サービス売上高が32.0%増の1201億1400万ドルとなっている。営業利益は17.1%増の145億4100万ドル、純利益は15.0%増の115億8800万ドルとなっている。

 荒利益率は0.8P増の41.0%と向上したが、経費率は0.9P増の35.8%と悪化した。この結果、営業利益率は0.1P減の5.2%と収益性はやや低下している。

 セグメント別の業績は、ネット通販部門では、北米が売上高で20.8%増の1707億7300万ドルと2ケタ増収だったが、営業利益は3.2%減の70億3300万ドルと減益となった。インターナショナルは売上高で14.3%増の747億2300万ドルの2ケタ増収で、営業損失が16億9300万ドルと前年度の21億4200万ドルに比べ、損失幅を4億4900万ドル縮めた。

 一方、AWSは、売上高で36.5%増の350億2600万ドル、営業利益で26.1%増の92億0100万ドルと2ケタの増収増益と依然として好調で、グループ全体の営業利益の構成比を4P増の63%としている。

 売上構成比は、ネット通販が1P減の88%で、内訳は北米が横這いの61%、インターナショナルが1P減の27%、AWSが1P増の12%となっている。つまりAWSは、売上高では12%に過ぎないが、営業利益では63%と6割を超えている訳である。なおフリーキャッシュフローは、32.9%増の258億ドルに達している。

 ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)CEOは、「プライム会員はかつてない程増えて世界で1億5000万人を超えた。とくにアメリカ国内では、第4四半期で無料の翌日配送、即日配送が4倍にもなっている。アマゾン フレッシュ、ホールフーズ マーケットを通じたグローサリーの2時間以内無料配送は、アメリカの2000市町以上に拡大している」と語る。
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