近代化学、カラーシャンプーの提案と小ロット対応を強化

週刊粧業 2022年2月28日号 10ページ

近代化学、カラーシャンプーの提案と小ロット対応を強化
 ヘアケア専門OEMの近代化学は、コロナ禍でも3期連続で増収を達成しており、今期(2022年8月期)は前期比16.8%増の売上高10億5000万円の達成を目指す。

 岡部達彦社長に話を伺った。

 ――「アフターコロナに向けた新戦略」をテーマに、貴社で提案を強化されている製品についてお聞かせください。

 岡部 K-POPアイドルやアニメなどの影響で、多彩な髪色のカラースタイルを楽しむ人が近年増えている。

 また、コロナ前まで美容室で気軽に髪色を変えていた人が、コロナ禍でなかなか来店しにくくなったことも相俟って、ここ数年は安定的にホームケア用のカラーシャンプーのOEM受注が拡大している。

 中でも、最近では特に紫シャンプーの引き合いが高まっており、週に1~2回定期的に使用することで、ブリーチした後の髪色に紫色が掛け合わさり、簡単にアッシュ系のヘアカラーへと仕上がる。

 カラーシャンプーは、使用を止めればすぐに色が落ちてしまう。

 視点を変えると、色が落ちた後に異なる色のカラーシャンプーを使用すれば、従来のようにカラーリングによって髪を傷めることなく、その日の気分によって髪色を自在に表現できることが可能で、ウィズコロナ・アフターコロナのヘアカラーとして提案を強化している。

 ――今期はどのような取り組みを推進されていきますか。

 岡部 小ロット対応を含めて多くの受注を獲得する努力を行い、それに対応できる生産体制を整えることで、値上げを極力抑えていきたい。

 受注のさらなる拡大に向けては、あらゆるヘアケア製品のOEMを最小ロットで1000個から対応できる我々の生産体制を、今年はしっかりとアピールしていく方針だ。

 中長期的な取り組みとしては、本社工場のテーマパーク化を実現していきたい。

 具体的には、10年後をめどにカフェテリアや庭園を工場内に新設し、見学に来られたお客様が自分のシャンプーやヘアカラーを手作りできる場所も新たに設けたい。

 ただし、当社だけの力では実現が難しく、地域の方々や自治体、旅行会社などと一緒になって取り組みを進め、多くの方々が楽しんでもらえる工場づくりを目指していく。
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