コーセーとミルボン、美容室専売化粧品ブランド「im」を投入

粧業日報 2023年7月18日号 3ページ

コーセーとミルボン、美容室専売化粧品ブランド「im」を投入
 コーセー ミルボン コスメティクスは、コーセーとミルボンの協業により開発したメークに特化した美容室専売化粧品ブランド「im(アイエム)」を立ち上げ、魅せたい肌の印象に合わせてツヤタイプ・マットタイプから選べる2種のメークくずれ防止仕上げ用美容液ミスト「ビューティ アップ ミスト」(1品目2品種、2420円)を7月6日に発売し、全国の理美容室向けに展開をスタートした。

 美容室は、美容のプロフェッショナルである美容師が一人ひとりの個性を見極め、個々の美しさを提供できる場所であり、かつ顧客が定期的に来店することから、化粧品の販路として大きな可能性を秘めている。

 こうした背景から、コーセーとミルボンは、初の協業により開発した美容室専売化粧品ブランド「インプレア」を2019年に立ち上げ、美容師の提案力を活かすべく「美容師による印象革命」をコンセプトに、スキンケア・ベースメーク・フェイスカラー・アイブロウマスカラなど多数のアイテムを揃えてきた。

 昨今、美容室では、長く続いたマスク生活が後押しし、鮮やかなカラーや、部分的にブリーチを用いたデザインなどに挑戦しやすくなったことから、多様な「デザインカラー」を求める顧客が増加している。

 また、同社の調査(18~35歳女性、N=500)では「美容室でヘアカラーを変えた後にメークも変えたいと思ったことがある」と回答した人の割合が66%にのぼり、ヘアカラーのデザイン性に対するニーズの高まりと同時に、ヘアカラーとメークによるコーディネートやイメージチェンジも楽しみたいというニーズも強まっていることが判明している。

 デザインカラーを提供する美容師からも、メークはヘアデザインや顧客のイメージに合わせて紹介ができ、顧客にとっても手軽に取り入れやすいことから、活動の幅が広がるとの声を多く得ている。

 そこで同社では、顧客一人ひとりの個性や嗜好に対応する美容師の提案力を活かしたメーク提案を叶える、メークとメークサポートアイテムを中心とした新ブランド「アイエム」を立ち上げるに至った。

 ブランド名の「アイエム」は、英語で「印象」を意味する「Impression」と、「これが私」を意味する「This is me who I AM」を由来とする造語。美容師を通じて提供する「印象」を大切にしながら、感性豊かで「個性」を大切にしたいと思う顧客一人ひとりの気持ちに寄り添ったブランドを目指す。

 「ビューティ アップ ミスト」は、メークの仕上げにシュッと吹きかけるだけで、メークくずれをブロックし、美肌ヴェールを作って「肌魅せ」を叶える美容液ミスト。霧のように細かいミストが顔全体に行き渡り、メークくずれを防いでキープする。2層タイプのミストで、うるおいのある使用感と、メークキープ力を両立した。

 コロナ禍以前から注目を集め市場が形成されつつあった「フィックスミスト市場」は直近5年間で市場規模が約3.7倍に成長しており、今後もより一層の需要の高まりが期待されている。また、ニーズの多様化が進むことも予想されることから、魅せたい肌の印象に合わせて選べるマットタイプ・ツヤタイプの「ビューティ アップ ミスト」2種を発売することになった。
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