資生堂は、2011年1月より、パナマ共和国にて、全世界共通のグローバルブランド「SHISEIDO」のスキンケア、メークアップなどを販売し、欧米市場を中心に資生堂が培ってきたプレステージマーケティングを展開する。また、2010年11月には東欧エリアのなかで未進出国となっていたモルドバ共和国でも販売を開始した。
これにより、同社の化粧品販売は、世界83の国と地域(日本含む)に拡大。なお、パナマ、モルドバともに日本の化粧品メーカーとして初の市場参入となる。
同社は、「日本をオリジンとしアジアを代表するグローバルプレイヤー」を目指し、様々な活動を推進する中、海外事業においては、「新規市場への事業拡大」と「既進出市場の強化」に注力している。
2010年度は、7月のアルバニア共和国を皮切りに、コソボ共和国、マケドニア共和国のバルカン半島の3カ国、モンゴル国、グルジア、南アフリカ共和国、コロンビア共和国へ進出を果たすなど、積極的な新規市場への参入を進めている。
パナマ共和国での販売については、中南米市場においてブラジル、メキシコ、コロンビアに続く4カ国目となる。パナマは、世界的な経済危機の影響を受けた2009年を除き、2004年以降安定した経済成長を遂げており、高級化粧品の需要の拡大が期待されている。
輸入・販売は、2010年11月に開始したコロンビアでの代理店でもあり、中南米の高級化粧品販売において実績のある「WISA(ウイサ)グループ」(所在地=パナマ・コロン、代表者=アブドゥル・ワケド氏、ハムディ・ワケド氏)が行う。
WISAグループが経営する店舗と、地元の化粧品専門店より、高級化粧品のカウンセリング販売に実績のある店舗を選び、初年度は5店より販売を開始する。
一方、モルドバ共和国は、NIS諸国(旧ソ連新独立国家)の1つとして、現在、市場経済移行期にあり、今後の成長性を見越した欧米の高級化粧品ブランドの進出が始まるなど、高級化粧品への関心と需要が高まっている。
同国での輸入・販売は、資生堂の100%子会社「資生堂ヨーロッパ」(所在地=フランス・パリ、岡澤雄社長)が行い、11月中旬より、高級化粧品を扱う化粧品専門店3店にて販売を開始している。
取扱商品は、グローバルブランド「SHISEIDO」のスキンケア、メークアップ、サンケア、ボディー、フレグランス、男性化粧品などで、主なラインとしては、フューチャーソリューション LX、ザ・スキンケア、バイオパフォーマンス、ベネフィアンス、ホワイトルーセント、ピュアネス、メーキャップ、サンケア(ボディー)、ボティークリエイター(ボディー)、ゼン(フレグランス)、メン(男性用)などとなっている。
この記事は粧業日報 掲載
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