花王・尾崎元規社長、2011年度入社式挨拶(要旨)

カンタンに言うと

花王・尾崎元規社長、2011年度入社式挨拶(要旨)

 今回の大震災は、我々がかつて経験したことのない規模の激甚災害となった。グループの販売・物流拠点、生産・研究拠点も少なからぬ被害を受け、現在も多くの社員が復旧に当たっている状況である。

 この災害に対する花王グループの社会に向けての対応は、すでに社の内外に発表している通りだが、トイレタリー商品をはじめとした生活必需品を数多く製造・販売しているグループの最大の社会的使命は、被災地や避難施設で不自由な生活をおくっている人々をはじめ、消費者の皆さんの暮らしに役立つ商品を早急に、継続的に届けていくことに尽きる。

皆さんは、こうした未曾有の災害の直後に入社される訳だが、入社後は、先輩社員と一緒になって、社会的な使命を果たすために尽力して欲しいと思う。

 花王グループは、明治23年の「花王石鹸」発売以来、今年で121年目を迎えた。この間、多くの先人たちが一貫して貫いてきたことは、あくまで“消費者起点”“現場主義”に立った「よきモノづくり」を通して、消費者の豊かな生活文化の実現に貢献していくということであり、これはグループの企業理念である「花王ウェイ」においても高らかに謳われている。

 私たちはいま、こうした思いを日本国内のみならず、アジア各国、欧米や新興国を含めた世界中の消費者・顧客に届けるために、グループ全社員が力をあわせて「グローバルな成長の実現」を目指している。

 本日はグループ7社の新入社員の皆さんが参加している。入社後は化粧品や家庭品、ケミカルなどの事業部門、あるいは生産や研究、販売、コーポレートなどの機能部門に配属されることとなる。この事業部門と機能部門が有機的に連携し、企業としての総合力を発揮してきたことが、これまでの成長・発展の基となっている。「グローバルな成長の実現」のためには、この「事業と機能のマトリックス運営」の力を、国内外で発揮していくことが大切である。

 5年後、10年後、そのグローバルな発展の主役となるのが皆さんに他ならない。私たちの目の前には、これからも大きな成長が期待できるアジア市場をはじめとした新たな活躍の舞台が待っている。「これからの新しい花王グループは自分が創る」という高い志を持ち、会社の成長とともに自分自身も大きく成長していくという強い決意をもって、新たな生活のスタートを切ってほしい。

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