医薬部外品・化粧品原料商社の壽商会(本社=東京都中央区)は、自己発泡クリーム用原料「メチルパーフルオロイソブチルエーテル」を取り扱っている。
自己発泡クリームによる泡パックは、発泡するビジュアルの相乗効果により、配合製品を使った時に即効性を体感しやすく、近年、韓国コスメを中心に認知が拡大している炭酸タイプと並び、パック市場で需要が拡大している。
また、ボディソープやヘアカラーといった他のカテゴリーでも、泡で出てくるタイプが昨今のトレンドになっており、顧客の反応もよく、既に引き合いが出てきている。今後もスペシャルケア向けの製品開発や、既存パックの品質改善などに提案していく方針だ。
また、無添加処方の化粧品向けに、合成防腐剤の代替が可能な天然防腐剤「BIORAN(バイオラン) NP-200」の紹介を強化している。
「バイオラン NP-200」は、サンショウ果実エキス、スイカズラ花エキス、ブルサチラコレアナエキス、グレープフルーツ種子エキスの4種の植物エキスで構成された天然防腐剤で、幅広い抗菌力を持つ。溶媒が水のため、色と臭いがなく、皮膚安全性に優れており、処方のしやすさにも評価が集まっている。
ホルスから取り扱う「ホルス ピディオキシジル」は、血管の拡張作用により血行を促進し、毛髪に必要な栄養を毛根に届け、育毛効果を持つ。発売から約1年を迎え、ヘアトニックなど頭髪関連への採用例が増加の一途をたどっているという。
また近年の香りニーズに合わせ、取扱いを強化している芳香関連の原料では、女性に人気のある香りのため、素材を特定産地に限定し、付加価値を訴求した「ユズ果皮水/油」と「ローズ水/油」が堅調に伸びている。
「ユズ果皮水/油」は、高知県産の柚子果皮を使い、減圧水蒸気蒸留から得られたものを化粧品原料として販売。「ローズ水/油」は、ダマスクローズ原種の産地であるイラン・カシャーン地域の契約農場から高品質なバラを安定供給し、製品化している。今後も香りニーズは続くと択えており、ラインナップを拡充していく方針だ。
この記事は週刊粧業 2012年12月3日号 12ページ 掲載
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