岩瀬コスファ、様々な観点からCSR活動を強化

週刊粧業 2020年4月13日号 22ページ

岩瀬コスファ、様々な観点からCSR活動を強化
 原料商社の岩瀬コスファは、積極的なCSR活動の情報発信や環境配慮型原料の提案に力を入れる。

 CSR推進室長の見坊行広氏と東京薬粧部長の岸部靖氏に話を伺った。

 ――環境配慮への取り組みをお聞かせください。

 見坊 化粧品原料商社として、業界に先駆けてSDGsへの取り組みを進めてきた。

 具体的には、環境への直接的・間接的な負荷やリスクを低減できる原料資材の販売目標を設定しているほか、RSPO(持続可能なパーム油の為の円卓会議)やCDP(カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)への参加などを通じて、環境配慮を推進している。

 また、当社では毎年、提案を強化する「重点品目」を設定しているが、そのうち30%以上を環境対応品目として選定し、ISO14001の活動としている。今年は重点品目39品目のうち、16品目が環境対応品目となっており、毎年環境対応品目の比率を高めている。

 CSR活動では、世界レベルの高い目標実現を目指し、取り組みを加速させていきたい。

 ――環境対応品目では、どのようなものがありますか。

 岸部 植物由来ペンチレングリコール「ハイドロライト5グリーン」(ハイドロライトはシムライズ社の登録商標)では、サトウキビから砂糖を精製する際の副生成物であるバガスを活用している。

 また、100%天然スクラブ剤「スクラビューティMX」(スクラビューティは大日本化成社の登録商標)の提案にも注力している。ミロネクトン(天然無機物質)とカンテンで構成されているため、安全性への信頼も高い。

 近年、国内でも光老化に着目する企業が増加している。有効性原料「ルミシーズ」(ルミシーズはルーブリゾールグループであるリポテック社の商標)は紫外線や人工ブルーライトによる、皮膚ダメージを最小限に抑え、シミ・シワを改善することができる。

 東ピレネー山脈の滝に生息する微生物を発酵抽出している同品は、環境負荷の少ない持続的な方法で生成されているため、持続可能性という観点にも優位性がある。

 今後も廃物利用や再生可能な資源利用など、様々な観点から新規原料の探索を進めるとともに、CSRの活動を広げていきたい。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 岩瀬コスファ、様々な観点からCSR活動を強化

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop