伸長分野に新製品を厳選投入、
東京は2日間で約1000名が来場
ライオンは、1月~2月にかけて、流通関係者を対象とする「春のプレゼンテーション」を全国6地区(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡)で開催、2日間(15、16日)にわたって開催された東京地区のプレゼンテーションには、卸、小売合わせて約1000名が来場した。
特設会場には、主力ブランドの中でも伸びている分野に製品を厳選して投入するという同社の方針に沿ったオリジナリティ溢れる今春の新製品を、カテゴリーごと(オーラルケア、ビューティケア、ファブリックケア、ハウスホールド、OTC医薬品)に集結。それぞれのブースでは、開発担当者が熱心に新製品の特長やアピールポイントなどを説明していた。
朝使用に最適な全身使用できる
ウォータータイプの制汗剤を提案
ビューティケア展示ブースでは、ナノイオンメカニズムで、働く「オトナ女子」のニオイ不安をケアし、笑顔で一日を過ごせることを目指した「Ban」シリーズを前面に押し出し、朝の外出前にデオドラントケアをしたい場面で、ユーザーが前向きな気分になれるような、従来にない切り口の全身(顔・頭皮を除く)に使えるウォータータイプの制汗剤「Banシャワーデオドラント」(全5種各120mL、想定売価:各691円〈税込〉)を紹介していた。
働く女性にとって朝は非常に忙しく、デオドラントケアはスキンケアやメークと並ぶ朝の3大行動であるため、開発にあたってはそこに着目した。
同社ヘルスケアマイスターの山岸理恵子氏は、製品開発の前提となるデオドラント剤使用時の時間帯(朝・昼・夜)ごとの生活者の心理状況について、「昼のデオドラントは、かいてしまった汗の不安解消や気分の切り替え、夜のデオドラントは、明日に備えて気持ちをリラックスさせるという効果があるのに対し、やる気が出て仕事モードに切り替わるといったように気持ちを上げる効果がある」と述べ、朝のデオドラントケアが心理的に与える特有の影響について説明した。
そして、心理的な手法を用いて朝のやる気を高める要素にまで踏み込んで解析を続けたところ、気分を上げるやる気スイッチとなっている朝のデオドラント剤使用にシャワーが加わると、さっぱりした気分、スッとする感じを経て、気持ちが引き締まり、最終的にやる気が出るといった効果があることを突き止めた。
「シャワーなしの場合には、やる気が出るまでの心理的なつながりがやや弱いが、朝にシャワーをする女性は少なく、3~6月でも7割、真夏でも6割以上の人がしていない。その理由として、時間がない、面倒くさいといったことのほか、メークが決まりにくい、髪の毛を乾かすのが大変といった女性特有の事情があり、朝シャワーしたいものの、そこまでのケアができないという実態がわかってきた。新製品の導入に際しては、忙しい朝でも全身にサッサッと使うだけでシャワーをした後のように気持ちを上げることができる点を訴求していく」
【PDFダウンロード】「2013年ライオン濱逸夫社長インタビュー」はこちら
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この記事は週刊粧業 掲載
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