ライオンは2月27日、市場最高レベルの極薄ヘッドと極細ネックで「奥歯の奥」までブラシがスムーズに届く“スーパースリム”形状を採用した、歯科医推奨設計のハブラシ「クリニカ アドバンテージハブラシ」(コンパクト・超コンパクト(ふつう・かため)、オープン価格)を発売する。
歯を失う主な要因はムシ歯と歯周病で、いずれも歯垢が原因となっている。奥歯はそのブラッシングのしにくさから歯垢が残りやすいため、これらの疾患のリスクが高く、30~40歳代の14%の人が奥歯を喪失している。こうした背景から、約9割の歯科衛生士はハブラシの機能として「奥歯のみがきやすさ」を重視している。(2012年、ライオン調べ)
一方、生活者には奥歯など口の中のスミズミまで届きやすいコンパクトなヘッドのハブラシが好まれ、「コンパクト」「超コンパクト」サイズのハブラシの構成比(インテージSRI、国内家庭品ハブラシ市場、2002年・2012年、販売個数構成比)は、2002年の32%から2012年には57%と伸長している。しかし、従来のハブラシはコンパクトなヘッドであっても、ヘッドやネックが歯や頬の内側などにあたり邪魔となるため、大きく口を開くなどの工夫をしないと「奥歯の奥」にはブラシが届かず、みがき残しが多くなりがちだった。
そこで、同社オーラルケア研究所は「奥歯の奥」によりブラシが届く技術の開発に取り組んだ結果、ヘッドの厚みとネックの太さを市場最高レベルまでスリム化することに成功。ハンドルの材料に強度が高く機械部品などによく使用されるポリアセタール樹脂を用いることで、薄さ2.6mmの極薄ヘッドと、細さ3.5mmの極細ネックの“スーパースリム”形状を実現した。
口の中に入るハブラシの体積を同社従来品と比べ約30%削減し、さらに先端がゆるやかに狭まったヘッド形状なので、頬や歯などにつかえてブラシが動かしにくい「奥歯の奥」でも抵抗感がなく届き、歯垢をより効果的に除去するという。
この記事は粧業日報 掲載
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