ライオンは3月23日、雨水活用をテーマとした「雨活アイデアコンテスト2012」の表彰式を平井事業所にて開催した。同コンテストには、4部門計6328点(作文部門1496点、ポスター部門1085点、自由研究部門232点、スローガン部門3515点)の応募があったが、当日は、最優秀作品の受賞者7人が招かれた。
表彰式で挨拶した飯田教雄CSR推進部長は、「ライオンは洗剤やハミガキ、ハンドソープなど多様な商品を通して水環境に深くかかわっており、それを守るという活動を様々な形で実践している。周辺には、東京スカイツリーや両国国技館など有名な施設があるが、その施設内には大きな雨水タンクが備わっている。このように当社の本社がある墨田区は雨水活用が盛んなエリアであることから、雨水市民の会と一緒になって雨水活用を浸透させていこうと試行錯誤し、将来の日本を担っていく小・中学生の皆さんに水の大切さ、雨水の大切さを考えてもらおうということで雨活アイデアコンテストを昨年から始めた。表彰式終了後には、ライオンの研究の中核をなす平井事業所を見学してもらい、ライオンという会社を知ってもらうことで、少しでもファンになってもらいたい」と述べた。
作文部門では、自宅で雨水タンクを使っている様子を描いた「わが家の雨水タンク」(小学3年生)、雨くじで得たお金を活用するという斬新な発想で審査委員を魅了した「雨くじ」(中学3年生)が選ばれた。
ポスター部門では、自由奔放な感じが画面全体にあわれていた「雨さんありがとう」(小学1年生)、強さとやさしさのバランスが絶妙で斬新な画面構成が特徴の「雨からつながる命」(中学3年生)が選ばれた。
自由研究部門では、コスモスの生長と水の関係を仮説を立てて検証した「さんせい雨とこうさでコスモスのせい長は」(小学3年生)が選ばれた。
スローガン部門では、「あま水は ためて使える エコの水」(小学4年生)、「雨水は 奇跡の星の 贈り物」(中学1年生)が選ばれた。
最後に、特定非営利活動法人「雨水市民の会」の山本耕平理事長は、「アスファルトで地面を覆ってしまった結果、都市部では遠くの水を運んできて、足元に降った雨水を捨ててしまっている。非常にもったいないことだが、それでも日本では水道の蛇口をひねるとおいしい水が出てくる。一方、1日に水汲みだけで4時間もかかるというところに住み、人生の6分の1をその作業で終わってしまう人もいる。雨活アイデアコンテストの目的は、雨水を大事にする思いを皆で共有し、その思いを広げていくこと。皆さんの作品を通して改めて水や資源の大事さを学ばせてもらったが、学校や地域に戻ってからも雨に感謝する気持ちを伝えていって欲しい」と挨拶した。
この記事は週刊粧業 掲載
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