矢野経済研究所では、2013年6~9月にかけて、化粧品ブランドメーカー、化粧品受託メーカー、化粧品原材料メーカー・商社、流通業者等を対象に、国内の化粧品市場の調査を実施した。
それによると、2012年度の国内化粧品市場規模は、前年度比0.8%増の2兆2900億円(ブランドメーカー出荷金額ベース)となった。製品分野別市場規模については、スキンケア、メークアップ、ヘアケア、フレグランス、男性用化粧品の全てのカテゴリーで前年度実績をクリアする推移となっている。
スキンケアやメークアップ市場では前年度に引き続き「時短」を訴求した簡便型の製品が、ヘアケア市場ではノンシリコン処方の製品が好調に推移した。また、男性用化粧品市場では化粧水などの整肌料で美白、にきびケア、アンチエイジングなどの機能性を訴求した製品がいずれも好調に推移した。
男性化粧品は、機能性訴求により
全カテゴリー中で最も高い伸びを記録
スキンケア市場は前年度比1.0%増の1兆596億円となった。
スキンケア市場では1000円前後の低価格帯化粧品が市場を牽引、前年度実績をクリアした。1000円前後の低価格帯化粧品市場では、機能性を訴求する製品が人気を集めており、大手制度品メーカーなどの新規参入が相次いでいる。
製品カテゴリーとしては引き続き「時短」を訴求した多機能型オールインワンタイプの化粧品が注目を集めた。
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この記事は粧業日報 掲載
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