卸流通化粧品、オールインワンが拡大、シニア・インバウンド対策も活発化

週刊粧業 2014年11月24日号 1ページ

カンタンに言うと

卸流通化粧品、オールインワンが拡大、シニア・インバウンド対策も活発化
 市場調査会社の矢野経済研究所がこのほど発表した2013年度の国内化粧品市場は、2兆3200億円(ブランドメーカー出荷金額)で前年度比1.3%増となった。

 2014年は4月の消費税増税を前にした駆け込み需要とその後の反動減が大きな話題となり、各社の業績を大きく左右した。

 ただ、経産省による化粧品出荷統計をみると、1~9月までの出荷金額は前年同期比5.0%増とプラス基調で推移している。

 特に昨年以降は「時短」「簡便」ニーズが高まりオールインワンタイプの商材が売上げを伸ばしているほか、シニア層の取り込みを重視する動きも顕著になっている。

 10月からは、外国人観光客に向けた免税制度の対象品目に化粧品も加わり、メーカーや小売各社はこれを好機と捉えて対策を急いでいる。

オールインワンは600億円市場
時短・簡便は今年もキーワードに

 富士経済の調査によると、2013年のオールインワンタイプの化粧品市場は前年比15%増の558億円へと拡大した。

 低価格を売りにするちふれ化粧品は、昨年8月に発売した「ちふれ うるおいジェル」が年間200万個を出荷するヒット作となった。発売から1年が経過した現在も、前年を上回るペースで勢いが加速しているという。

 化粧水の売上個数でトップを走る「肌研(ハダラボ)」(ロート製薬)も、初年度売上高が10億円に達した「極潤 パーフェクトゲル」(2011年発売)を皮切りに、その後もエイジングケアや美白タイプを投入するなどして市場を盛り上げている。

 あるメーカー関係者は、「今年に入っても流れは変わっていない」として、引き続き要注目のカテゴリーとなりそうだ。

 時短や簡便をキーワードにする商品では、マンダムの「ビフェスタ」が展開している水クレンジングシリーズも好調を維持している。瞬時に拭き取れることなどが好評だという。

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