ポーラ・オルビスHD、快進撃の理由とは

週刊粧業 2015年3月16日号 1ページ

カンタンに言うと

ポーラ・オルビスHD、快進撃の理由とは
経営資源の有効活用で
緻密かつ長期的視野に立った戦略光る

 ポーラ・オルビスHDは、リーマンショックや東日本大震災などの逆風をもろともせず、2014年12月期まで5期連続の増収増益を達成するなど、快進撃に衰えがみえない。

 競合大手と比較すると、コンスタントに成長し続けることはいかに困難なことかよくわかる。そこで今回は、企業の経営資源の3要素「人(従業員)」「モノ(設備など)」「金(資本)」の中から、「人」「モノ」に焦点を絞って同社の好調要因を探ってみた。

会社の将来担う最も重要な財産は、
「人財」と位置づけ、活躍の機会提供

 まず、3要素の中で最も重視される「人」という面において、同社は優れた社内システムを構築している。

 企業の将来を担う最も重要な財産は、「人財」と明確に位置づけ、20~30代前半の若手社員向けには「未来研究会」、30代~40代社員向けには「経営幹部養成講座」を設置するなど、チャレンジする意欲のある社員には、その機会をしっかり提供している。

 そうした場において自己研鑽に励む社員がグループ企業の経営幹部となり、理念高く、顧客目線に立った企業経営を行っていくので、従来型の人材育成システムしか持ち合わせていない企業では到底敵わなくなる。

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