ホットアルバム炭酸泉タブレット、重炭酸温浴の普及・啓蒙で人々の健康に寄与

C&T 2015年6月15日号 74ページ

カンタンに言うと

ホットアルバム炭酸泉タブレット、重炭酸温浴の普及・啓蒙で人々の健康に寄与
 小西六写真工業(現コニカミノルタ)に42年間在籍した小星重治社長は、研究者として画期的な写真技術を次々と開発し、紫綬褒章など数多くの表彰を受けている。

 小星氏は「人々の健康を守るために写真技術で恩返しがしたい」との想いから、定年後の2006年10月にホットアルバム炭酸泉タブレットを設立。2009年にはコニカ時代に自身が開発した写真技術を応用し、世界で初めて重曹とクエン酸の錠剤化(特許技術)に成功した。

 健康入浴指導士検定協会の理事長も務め、重炭酸温浴の普及に取り組む小星氏に話を伺った。

美容と健康に「基礎体温の上昇」は不可欠
世界に日本のナチュラルシャワー文化を発信

 ホットアルバム炭酸泉タブレットが展開する重炭酸泉入浴料のラインナップは現在、「スパークリングホットタブ」「薬用ホットタブ重炭酸湯」「アスリートリラックス」「グルーミングホットタブ」の入浴剤4種類に加え、錠剤(スパークリングホットタブ)をタブレットホルダーにセットして利用する専用シャワーヘッド「重炭酸スパークリングシャワー」(大・小・サロン用)がある。販路はインターネットを媒体にした会員制BtoCと、代理店を介した両輪で愛用者基盤の構築を進めている。

 同社の重炭酸泉入浴料の特長は入浴剤や専用シャワーヘッドを使用することで、石けんやシャンプーなどの化学洗剤では落とせないマグネシウム・カルシウム・鉄・亜鉛といったミネラル汚れと皮脂汚れが混ざり合った「ミネラル皮脂汚れ」が落とせるほか、高い血流増進効果も臨床試験で確認されており、基礎体温の上昇によって免疫性の改善に寄与するという。

 また、食品グレードの国産素材のみで製造され、無香料・無着色の肌にやさしい処方設計としている。同社が開発した入浴剤は、浴槽に入れることでお湯のカルキ(残留塩素)を中和して除去し、湯あたりが柔らかくなって刺激が少なくなるため、アトピーなど肌の弱い人や赤ちゃんでも安心して入浴ができるという。

 「41℃以上の高温入浴は皮膚を刺激して肌を乾燥させるほか、血管が収縮して血圧負荷が大きくなるため、美容と健康に悪い入浴とされる。実際、日本では年間で約1万5000人がお風呂で亡くなっている。このうち、98%が42~43℃で入浴したことによる心臓負荷が原因となっている。一方、重炭酸泉入浴料を使用した41℃以下のぬるめのお湯では、15分以上入浴することで副交感神経が優位になり、血流が増進して基礎体温が上昇することが確認されている。美容と健康のベースは、この基礎体温を上昇させることが非常に重要だ。今年1月には『健康入浴指導士検定協会』を設立し、こうした正しい健康入浴の普及・啓蒙に注力している」(小星氏)

 同社が行う重炭酸温浴の普及・啓蒙活動は現在国内だけに止まらず、海外の現地代理店を通じてグローバルで重炭酸温浴の情報発信が進んでいる。

 海外ではドバイに直営店を展開しているほか、中国(上海)・タイ・インドネシアに販売代理店を設置している。今年6月には米州代理店を新たに加えて販売店網を拡充するほか、同月にはアジアをはじめとするグローバルでの受注増を受け、ドイツ・ハンブルグで国内工場の約10倍にのぼる生産能力を持つ海外工場が本格稼働する。

 「海外の水にはカルシウムとマグネシウムが多く含まれ、シャンプーや石鹸が泡立ちにくい環境にある。このため、一般的な身体洗浄剤には洗浄力が強力な界面活性剤が多く使用されている。特に、欧米ではナチュラルで自然なものに対するニーズが非常に高く、日常使われる製品を通じて皮膚から有害性のある化学物質を吸収する『経皮毒』の認識は日本に比べて海外の方が高い。海外ではお風呂に入る文化が少ないため、専用シャワーヘッドを軸に展開をしている。製品には特許技術と実用新案を使用した証として『KOBOSHI METHOD』のマークを必ず表示しているが、これには、世界の国々に対して日本製であることをアピールするだけでなく、化学洗剤を一切使わず、肌のバリア機能を壊さない日本のナチュラルシャワー文化を世界に発信したいという強い想いが込められている」(小星氏)

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