みどりや化粧品店、会員の質が高い店づくりを推進

週刊粧業 2015年11月16日号 7ページ

カンタンに言うと

みどりや化粧品店、会員の質が高い店づくりを推進
 1910年、栃木県氏家町(現さくら市)に小間物商として創業したみどりや化粧品店は終戦後の1950年より、化粧品の取扱いを開始し、現在は宇都宮市内に化粧品店を3店舗経営している。

 グループ3店舗では他業態との差別化を強く意識し、取扱メーカーを絞り込み、美容活動を軸にした店づくりを推進している。今回は、旗艦店「みどりや本店」を訪れ、田代泰彦常務に話を聞いた。

百貨店激戦で差別化意識強め
市内にグループ3店舗を経営

 田代常務が「店を手伝い始めた20年前は、百貨店の激戦区だった」と語るように、JR宇都宮駅を中心とした市街地には、東武百貨店、西武百貨店をはじめ、福田屋百貨店、上野百貨店などの地場百貨店も建ち並び、百貨店間競争で賑わいをみせていた。

 田代常務自身、もともと家業を継ぐつもりはなかったようだが、そうした百貨店間の競争に加え、周辺にドラッグストアが台頭し、環境がみるみる変わっていった。店を手伝う中で、化粧品専門店の生き残りを真剣に考えるようになったという。

 百貨店間競争では、ディスカウントをせずに販売していた上野百貨店は2000年に倒産、西武百貨店も2002年に撤退した。

 03年にはロビンソン百貨店が倒産し、現存するのは、東武百貨店と、市内郊外へショッピングモール形態の百貨店として移転した福田屋百貨店のみとなり、駅周辺の活気は失われていった。

 みどりや化粧品店の「他業態との差別化を強く意識した経営術」は、そうした百貨店を競合と意識した中から育まれたと言っていい。

 過去には多店舗展開を推進し、最大6店舗まで広げたが、その後、出店した館の閉店などもあり、統廃合を繰り返しながら、2003年以降、現在の3店舗経営を続けている。

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