近代化学、「化粧品づくりは幸せづくり」を理念に同業社間の結束強化

C&T 2016年3月15日号 80ページ

カンタンに言うと

近代化学、「化粧品づくりは幸せづくり」を理念に同業社間の結束強化
 近代化学(本社=神奈川県海老名市)の起源は1930年まで遡る。創業者の岡部健夫氏がこの年、日本で初めてパーマ液の製造に成功し、その後も「日本初」を冠するヘアケア製品を相次いで開発・製造するなど、ヘアケア業界のパイオニアとして日本の化粧品産業にこれまで大きな足跡を残してきた。

 同氏が1955年に「近代化学研究所」(現近代化学)を設立してから、昨年1月で60周年を迎えた。2006年に経営のバトンを受け継いだ岡部達彦社長は、今年でちょうど社長就任から10年目の節目となる。

 「化粧品づくりは幸せづくり」を会社理念に掲げる岡部社長に、これまでの自身の歩みと今後の展望などを聞いた。

一社依存だった企業体質から脱却し
取引先は国内外含め百社超まで拡大

 ――岡部社長が貴社へ入社されるまでの歩みを振り返ると。

 岡部 幼い頃から飛行機や船などの大きな乗り物が大好きで工業大学の工学部に進学し、卒業後の1991年4月に造船会社へ就職した。

 その会社ではミサイル護衛艦を建造していたが、自分の作った護衛艦がその当時中東戦争で多くの人々の命を奪う道具と化し、殺伐としたものを作ることが心底嫌になり、軍艦を造らない別の造船会社に転職しようか悩んでいた。

 そうした矢先、近代化学の創業者である祖父が「進路に迷っているなら、是非うちの会社を継いでくれ」と言ってくれたので、近代化学とは別に祖父が設立したプロフェッショナル用頭髪化粧品メーカーの「セフティ」へ1995年7月に入社した。

 セフティでは近代化学で作ったパーマ液やヘアカラー剤などの製品を、問屋を通じて美容室ルートで販売していた。そこでは10年間、主に営業を担当し、広告宣伝などの業務も色々と経験することができた。

 セフティと近代化学はその当時、いずれも祖父が会長を、父(岡部美孝現会長)が社長を務めて経営していたが、祖父が亡くなるとセフティは別の人が相続することになり、2005年10月にセフティを退職して近代化学へ入社した。

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