ポイントピュール、ハラル対応シャンプーなどをホテルやOEMで

粧業日報 2016年4月1日号 5ページ

カンタンに言うと

ポイントピュール、ハラル対応シャンプーなどをホテルやOEMで
 沖縄独自の化粧品OEMや、自社ブランド「Ryuspa」のエステサロンなどへの流通を手掛けるポイントピュール(沖縄・久米島)は、3月16~18日に都内で開催された「健康博覧会」に出展し、訪日ムスリム(イスラム教徒)向けに開発したハラル認証アイテムを初披露するなど精力的に営業活動を繰り広げた。

 最大の目玉だったハラル認証商品は、シャンプーとコンディショナー、ボディソープの3品を展示した。マレーシアの認証基準をベースに、日本の商環境に合わせてカスタマイズした「ローカルハラル」の認証を取得している。

 認証取得に際しては工場内に専用の製造釜や充填機を導入し、さらに2人の社員が専門研修後にローカルハラルに関する管理責任者の資格を得て、生産現場を管理する体制も整えた。

 まずは県内をはじめとする全国各地のホテルアメニティとして供給するとともに、OEMとしても積極的に受注を請け負う計画だ。

 大道敦社長は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え「沖縄を含め全国的にムスリム観光客が増えており、ホテルでは食事のハラル対応がある程度進んでいる一方で、シャンプーなどは導入例が少ないという相談が多かった」と経緯の一端を明かす。

 同社はもともと、久米島の海洋深層水や沖縄県産の植物素材を活用した商品開発を数多く手掛けていることから、「ノンアニマル」「ノンアルコール」などが条件のハラル商品の製造工程と親和性が高かったという。

 実際に3日間の展示を通して、ホテル関係者などからの「引き合いが多く、関心が高い」(大道社長)などと手応えをつかんだ様子だ。

 ホテルのほかに温浴施設やエステ、スパなどへの導入を模索し、さらにOEMでの展開強化も見据える。

 大道社長は、「もともとムスリムから見ても日本の化粧品の評価は高い。それにハラル認証が加われば、安心感が生まれる」とアピールする。

 展示会ではこのほかに、初の健康食品としてダイエット系のサプリメントも披露した。

 県産植物を海洋性植物乳酸菌で発酵させることで、パフォーマンスを高めたという。大学教授らと共同研究し、完成に漕ぎ着けた。エステ、スパなどへの卸とOEMの両軸で広げていきたい考えだ。
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