日本コルマー、IFSCC・ポスター発表でトップ10入りの快挙

粧業日報 2016年12月6日号 6ページ

カンタンに言うと

日本コルマー、IFSCC・ポスター発表でトップ10入りの快挙
 化粧品・医薬部外品OEM/ODMの国内最大手である日本コルマーは、「第29回IFSCC(国際化粧品技術者会連盟)オーランド大会」(10月30日~11月2日)で行われたポスター発表(全312演題)にて、皮膚生理老化に関する研究報告(タイトル「細胞老化は時空間コミュニケーションを介して皮膚老化を誘導する」)がトップ10に選出される快挙を成し遂げた。

 皮膚老化は、光老化と生理老化(自然老化)の影響を受けて進行しており、双方での研究が進められている。

 しかしながら、これまでの研究報告では、光老化に関する報告が多数ある一方、生理老化に関する研究報告は少なかった。

 今回、同社のポスター発表は、その「生理老化(自然老化)」の影響に関する新たな知見として認められた。

 同社は、生理老化に関する研究を進める中で、細胞レベルの老化である細胞老化現象を利用し、老化細胞の分泌因子が細胞や組織などの周辺環境に及ぼす影響を調べたところ、老化細胞の分泌因子が「真皮において細胞老化を誘導すること」「表皮においてはバリア形成に影響を及ぼすこと」を見出した。

 この老化細胞分泌因子が真皮・表皮にそれぞれ及ぼした影響は、細胞老化それ自体の時間的影響と、細胞老化の液性因子の空間的影響による「時空間コミュニケーション」を介して、生理老化が周囲の細胞や組織に広がり、進行していることが示唆される。

 したがって、この時空間コミュニケーションを制御することは、生理老化に対するアンチエイジングの新たなアプローチとして期待できると考えられ、同社はこの研究成果を今後の化粧品開発に応用していく考えだ。
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