牛乳石鹼共進社、創業110周年の節目を迎えて

週刊粧業 2019年1月1日号 69ページ

牛乳石鹼共進社、創業110周年の節目を迎えて
 2018年を振り返りますと前半は海外景気の堅調さにも支えられ、国内景気も順調な状況を保っていました。しかし後半からの景気は予断を許さない状況が続きました。

 そのような中、当社の昨年上期(4月‐9月)については、主力の固形石鹸と液体石鹸が共に好調に推移しました。特に発売90周年を迎えた「カウブランド赤箱」と春にリニューアルした「ミルキィボディソープ」が計画以上の実績となりました。

 「赤箱」については様々な記念キャンペーンで多くのお客様からの反響がありました。メディアにも多数取り上げていただき、固形石鹸に再び注目が集まった事でも有意義でした。その他の付加価値商品群も昨年を上回り、売上・利益ともに目標通り達成することが出来ました。

 今年度は第六次中期経営計画の仕上げの年になります。①新規事業に対する体制作り。②既存事業の更なる強化。③業務の見直しによる生産性の向上。④人材の確保と教育に対する体制作り、この4つの柱を主軸に目標を掲げ計画通りに進行中です。

 新規事業については社訓にある、「美と清潔そして健康づくりに役立つ」を領域とした新たな事業を構築します。

 既存事業については、国内はもとより海外事業にも注力しております。現在は台湾・香港・中国・インドネシアの4カ国を中心に需要促進を行うプロモーションを強化して成果を得ております。

 また業務の見直しについては、品質向上と生産能力の向上を目的として、システム化、機械化の設備投資の増強を行い、合わせてエネルギー効率の見直しにより環境負荷の低減にも取り組んでおります。人材育成については個々の成長を促す為の研修や教育制度の充実も図り、今後も力を入れていきます。

 商品開発については、特に液体石鹸の強化に取り組みます。市場は働く女性の増加、単身化、晩婚化が続きボデイソープの市場でもパーソナル化がここ数年に渡り進んでおります。

 当社には、ミルキィ、バウンシア、キューピー、カウブランド無添加といったロングセラーブランドがございますが、今期もそれぞれの商品特性を活かした施策を計画しております。価格競争ではなく、それぞれのブランドの価値を伝え、ますます細分化する消費者ニーズにしっかり対応してまいります。

 当社は創業110周年の節目の年を迎えました。

 これからも「社会から必要とされ、元気な会社として進化し続ける」という姿を描き、新たな目標にトライしてまいります。
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