鈴与、生産性向上で物流コストを削減

週刊粧業 2019年8月19日号 8ページ

鈴与、生産性向上で物流コストを削減
 全国に約120カ所の物流センターを保有する鈴与は、化粧品製造許可を取得しており、製品の保管や検品、ラベル貼りや包装などの流通加工、通関業務、配送までのワンストップトータル物流サービスを構築し、顧客それぞれに最適な物流サポートを提供する。

 オムニチャネル化が進む市場環境下で、卸・小売業者へのBtoBと、ネット通販のBtoCの在庫管理を一元化するサービスと、そこで積み上げたノウハウを活かし、物流コスト削減を実現する。

 物流商材では、倉庫火災など物流リスク意識の高まりから「香水やネイル関連商材など危険物扱いの案件も増えている」(同社)という。

 さらに、昨今は人口減少にともなう人件費や配送費の上昇を背景に「物流コストを見直したい」といった相談や問い合わせが増加傾向にあることから、同社は顧客の物流コスト削減の実現に向けて、社内業務の生産性向上を進めている。タブレット導入によるペーパーレス化の推進やラベラー(自動ラベル貼り機)の導入などで業務の効率化を図っている。

 物流拠点の拡大も進めており、現在はアオキトランス、天野回漕店、清和海運の3社と共同で、静岡市清水区の清水港新興津地区に、2020年2月に完成予定の新物流センターの建設が進む。

 新物流センターは、新興津地区国際コンテナターミナルに隣接し、敷地面積6.1万㎡、延床面積7.4万㎡(鉄骨造地上2階建て)の広さで、同社は全体倉庫面積6万2354㎡のうち、約4割(2万4941㎡)を所有する。

 新物流センターの開設で、コンテナ取扱量の増加が見込めるほか、周辺港エリアの混雑緩和にも寄与していく考えだ。特に東京湾岸エリアは常に混雑している上に来年は東京五輪の開催により大混雑が懸念されている。

 また、今年3月には静岡市から長野・小諸市を結ぶ中部横断自動車道が開通したことで、物流の利便性が向上しており、清水港周辺の物流倉庫を活用して事業成長につなげていく。
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