DMA(ディーエムエー)は、北海道にある自社工場で特殊製法を用いた豚由来プラセンタ原料の研究開発・製造を行い、プラセンタ化粧品を中心に化粧品OEMビジネスを展開している。直近では、水も熱も水もいっさい加えない「無加水・非加熱」製法による高純度なプラセンタ原料の開発に成功し、2019年春から販売を開始している。
初出展となる第10回化粧品開発展では、プラセンタ原液をはじめ様々なプラセンタ化粧品を開発サンプルとして用意し、「無加水・非加熱製法」のプラセンタ品質の理解促進を図る。また、開催初日の1月20日11時から「プラセンタと成長因子」について原料セミナーを行う。
同社は、通販を中心としたヘルス&ビューティケア商材の広告制作業を祖業に、顧客のニーズに応える形で商品の企画開発、そしてOEM事業へと業容を拡大してきた。そこで培ったノウハウや資材調達・製造工場などの開発ネットワークを用いて、化粧品の企画設計から製造、販促・プロモーションまでの一貫したサービスを構築している。
同社が着目したプラセンタは、細胞成長因子(グロスファクター)を多く含み、細胞や皮膚などの人間の身体の成長に必要な「ヒト成長ホルモン」の活性化に作用する。肌に対してはシミ・シワ改善、抗酸化、保湿など様々な効果が期待でき、多機能かつ高機能な美容成分の一つだ。
同社は、プラセンタの「素材鮮度」と「抽出法」に着目し、北海道内で豚を生産する契約農場から厳選した豚胎盤の調達から製造までの工程にこだわったプラセンタ原料を開発した。
契約農場内にマイナス60度の急速冷凍機を導入するなど胎盤の回収から輸送、製造までの品質管理体制を整えることで胎盤の鮮度を維持している。その胎盤を工場内で熱も水もいっさい加えない「非加熱・無加水」製法により抽出することで、細胞成長因子を多く含んだプラセンタ原料が完成する。
第三者機関による成分評価では、肌に対する様々な評価項目において加熱処理した水溶性プラセンタよりも有意な結果が認められている。
展示ブースでは、非加熱・無加水のプラセンタ原液コスメを核に、高配合した化粧水やクリームなどを展示する。
檞将彦社長は「当社が調べた中ではこれほど高純度なプラセンタ原料は他にない」と述べ、「クライアントの企画との組み合わせで『日本初』、さらには『世界初』の化粧品づくりをサポートしていきたい」と話す。
販売開始から1年が経過する今春には、「北海道第2工場」を竣工し、プラセンタ化粧品のバリエーション拡大および量産体制を構築する。
さらに、檞社長は「従来品の品質はそのままに、ニオイを抑えた低臭プラセンタ原料の開発も進めている」ことを明かし、ブースでは従来品との比較サンプルも用意する予定だという。
もともと鮮度を維持した状態の胎盤を使用しているためニオイは少ないのだが、「無臭化」をテーマに今後も研究を進めていく考えだ。
「プラセンタは高い美容効果が期待できる一方で、特有のニオイが原料課題となっている。ニオイ課題を解決してプラセンタ化粧品の可能性をさらに広げていきたい」(檞社長)