ユーザー参加型のランキングコミュニティ「みんなのランキング」では、厚生労働省が6月19日にリリースした新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」に関するアンケートを行い、都道府県別の認知度やインストール率などの調査結果を公開した。
調査では「知っている」と答えた人は63.15%、「知らない」と答えた人は36.85%という結果になった。
オックスフォード大学の研究によると、人口の約60%がアプリを使用すると、局地的な流行を抑えられるといわれており、単純に知名度だけを見ればその値に到達している状況となっている。
「インストールした」と回答した人は全体のわずか9.25%で、約9割の人が「インストールしていない」ことがわかった。国民普及率6割を目指すとされているが、完全に機能するにはまだほど遠いようだ。
なお、「インストールしたけどアンインストールした」という人も2.4%いることがわかった。
都道府県別で実施した「接触確認アプリのインストール率ランキング」では、「岩手県」が1位(19.2%)となった。岩手県といえば、47都道府県で唯一コロナウイルスの感染者が確認されていないことで知られている。この結果は、引き続き「感染者ゼロ」を目指す県民一人一人の意識の高さが表れているといえそうだ。
続いて2位に「大阪府」(18.0%)、3位に「埼玉県」(16.0%)と、累計の感染者数が比較的多いエリアが上位に入り、日に日に増える感染者数に注目が集まっている「東京都」(14.0%)は、長崎県・徳島県・三重県と同率で5位にランクインした。
インストール率ランキングで最下位になったのは「奈良県」(3.6%)。続いて45位に「香川県」「岡山県」(4.0%)、44位に「和歌山県」(4.4%)と、これまでの感染者数が全国的に見て少ない地域が並んでいる。
一方で「福岡県」「神奈川県」(6.0%)は、比較的感染者が多いものの、インストール率はわずか6%にとどまった。