クロバーコスメイク、マスク着用の常態化に積極対応

週刊粧業 2020年8月31日号 10ページ

クロバーコスメイク、マスク着用の常態化に積極対応
 メークアップ化粧品専門の受託メーカーであるクロバーコスメイクは、ポントメイクを中心に新規先・既存先の受注が順調に増え、前期(2019年12月期)の売上高は過去最高を更新した。

 上期についても既存先を中心に継続的に案件を獲得するなど、前年同期をやや上回る形で推移している。

 「前期は新卒・中途採用の両面で人材の確保に努め、研究所、工場の体制強化を図った。緊急事態宣言が4月7日に発出された直後より、感染リスク防止の観点から一勤一休の2交代勤務に移行し、お取引先の理解を得たうえで納期の調整を行わせていただいた。体制強化も奏功し、多くのご注文をいただいていたが、社員の出勤率を半減させても、密な連絡と柔軟な生産計画でお取引先にご迷惑かけることなく、無事に乗り切ることができた」(立岡泰昭社長)

 ただ、下期以降については、コロナ禍で低迷するメークアップ化粧品市場の影響を少なからず受けることを想定し、リモートでの教育訓練や機械のメンテナンスなど、ウィズコロナに対応した取り組みを進めていく。

 「メークアップ専業の当社にとっては新型コロナウイルスの感染拡大は逆風であり、コントロールできない部分も多々あるが、既存先のご対応のために控えていた新規先への弊社の処方技術の紹介や、好評であったワンストップの技術営業に加えてソリューション提案力の強化を推進していく。これらの取り組みをしっかり構築できれば、アフターコロナの状況において大きな武器になる」(立岡社長)

 また、得意分野の技術を応用したアイテムの拡大と、マスク着用の常態化でニーズが顕在化してきた品目を伸ばすことも並行して進め、自社の認知度を高めることにより、新たな取引に結びつけていく。

 中期的な成長・発展を見据え、このほど柏原工場の近隣に用地を取得した。

 近年、海外企業との取引において国際認証取得の重要性が高まる中、ISO規格のISO22716(化粧品GMP)に準拠した工場を新設することで、新規需要や海外需要を取り込んでいく。
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