花王、バルセロナ工場にバイオマス熱利用プラントを新設

粧業日報 2023年7月31日号 4ページ

花王、バルセロナ工場にバイオマス熱利用プラントを新設
 ENGIEスペインと花王スペインは、バルセロナのオレッサ・デ・モンセラットにある花王スペインのケミカル工場内に、森林の持続可能な管理を保証する、認証された森林廃棄物からのバイオマスによる新しい熱利用プラントの建設、試運転、15年間の運転・メンテナンスを行う契約を締結した。

 この新しい設備により、当該工場の天然ガス消費量が95%削減され、カーボンフットプリントが削減されることになる。この新しいバイオマスプラントは自家消費用で、森林バイオマスを一次エネルギー源とする100%再生可能でカーボンニュートラルの熱エネルギー生成設備。この技術は、天然ガスを一次エネルギー源とする従来型ボイラーに代わるもので、温室効果ガスの排出削減というコミットメントを達成するための重要な突破口となる。

 さらに、このバイオマスプラントは、将来的に森林の火災防止や使用状態改善など持続可能な森林管理を促進し、地域の社会的・経済的発展に貢献するとともに、地域の外部エネルギーへの依存を減らすことで、地域環境にも好影響をもたらすことが期待される。

 ENGIE社は、この長期契約により花王スペインへの再生可能エネルギー供給プロジェクトの設計・建設・運転・メンテナンス、資金調達を担当する。同社は、バイオマスボイラーの導入により、同社工場での必要蒸気量の95%を供給することになる。
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