ジャパンビューティプロダクツ、開発力と営業力の強化で成長加速へ

週刊粧業 2023年8月28日号 8ページ

カンタンに言うと

  • 地域に根ざした取り組みも推進
ジャパンビューティプロダクツ、開発力と営業力の強化で成長加速へ
 化粧品OEM/ODMのジャパンビューティプロダクツは、得意とするノンケミカルのUVケア製品の研究開発で、新たに心地よい使用感を訴求した子ども用UVミストを開発した。

 子どもが安心・安全かつ簡単に使用できるUVミストとして自社メールマガジンで紹介したところ、問い合わせが続いており、メルマガの反響に新処方の手応えを感じている。処方開発では、大学や研究機関との共同開発も推進する計画で、複数の大学との情報交換を行っている。

 ノンケミカルのUV製品では、20年以上の開発実績がある。ドクターズコスメとしてノンケミカルUVやパラベンフリーの基礎化粧品の処方開発を開始し、実績を積み上げてきた。それらの実績や知見をもとに、製品の安全・安心や環境への意識が高い顧客層を持つ生協との取引を開始。以降、界面活性剤フリー処方や天然由来成分100%処方などクリーンビューティを深掘りした化粧品開発を進めている。

 粧工連(現 粧工会)の自主基準として2022年12月にUVの「耐水性」表記の導入が発表された際も、素早く研究に着手し、2023年1月下旬には、耐水性星2つ(耐水性☆☆)とSPF最高値(SPF50+)を両立したノンケミカルのUV製品の開発に成功した。今年1~6月は、得意とするUV製品に加え、ヘアスタイリング剤や目まわり製品の受注も伸びている。SDGsの取り組み意識が高まり、特にノンケミカルのUV製品の引き合いが増えていることから、今後も開発を強化する姿勢を示している。

 また、受注好調の背景には「営業部門の成長も大きい」とも語っている。

 「取引先の要望にできる限り応えられるよう、情報・知識の共有化やフォローアップを行い、顧客対応力や提案力のスキルを磨いてきた」(同社)

 営業担当者は、容器やパッケージなどの製品設計のアドバイスや薬事関連の説明を行えるまでに成長しているという。今後は、企画力やマーケティング力をさらに高め、ODM提案による新規顧客の開拓を進める。

 人材の獲得・育成にも力を注ぐ。生産拠点となる福島県では「工場見学などを通じて、地域交流や他社との関係強化を図り、知名度を向上させて優秀な人材獲得につなげる」(同社)。既に、中学校の社会科教育の一環として化粧品を題材に授業を実施したり、市役所や社会福祉協議会との連携を強化したりと地域に根ざした事業モデルの構築も図っている。
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